めめの妹５ (ページ40)

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＊優しい味ページ40

ーラウールー

今日は僕がオフの日。近くのスタジオに行きシチューを作る事に。

ただ、今日はメンバーみんなの帰宅が早い日。
だから、いつもお世話になってるメンバー全員にシチューをお土産であげようと思ってる。
タクシーに乗り込み、キッチンスタジオを借り持ってきた食材でシチューを作る事にした。

ラウール「A？今日ね皆帰るの早いから、ラウと一緒にシチュー作って皆に食べてもらおうね？お手伝いしてくれる？」

そう聞けば嬉しそうにキッチンまで走ってくる。

とは言え、まだ子供…。
できる事といえば…

ラウール「じゃあお野菜洗ってください」

野菜を洗ってもらって、炊飯器のスイッチを入れてもらう…ことかな？

小さい手で一つ一つ野菜を洗ってくれるA

A「らうちゃ、これ…なにぃ？」

ラウール「ん？え？これはニンジンさんだよ？」

A「ちゃう…ニンジン…ちゃう」

んー？ニンジン…なんだけどな…

ラウール「んー？ニンジンじゃなかった？何だろうねぇ？よし！じゃあ、次はジャガイモさんを洗ってください」

そう言ってじゃがいもを渡し洗ってもらう。

その間に豚肉や玉ねぎを炒め…
バターを入れて…

なんてしていると…
あっという間に時間は４時…

って、確か今日1番早い佐久間が…
6時半の帰宅だから…

やばいやばい…
かつてないほど、素早く食材を炒める。

ラウール「A？ここのスイッチ押して？ピーってなるから」

炊飯器のスイッチを入れてもらい全ての野菜を鍋に入れ…少し炒めたら、今度は水を加え煮込む。

A「らうちゃ…バタバタ…？」

ラウール「そうだねぇ、もうすぐ佐久間くんが帰ってくるから…。ご飯できたら…おうち帰ってみんなで食べようね」

そう声をかけながら洗い物…。

あ、買ったキュウリ…何に使おうと思ってたんだっけ…

キュウリを持ちながら考えるけど…思いつかない…。

まぁ、うちの冷蔵庫に入れておけば…いいか…

シチューのルーを加えて一煮立ちさせていると、ピーピーと音を立て炊飯器が鳴る。

炊飯器のご飯を混ぜて持ってきたお皿に入れて少しばかりの休憩。

ふとスタジオの椅子を見ればAはスヤスヤと眠っていた。