めめの妹５ (ページ37)

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＊絵本と甘さページ37

ー岩本照ー

深澤が帰宅するまで俺とAは2人
1人ならキャンプとか山とかある程度決めてるんだけどAと2人だし、何より買い物に行ったとしても7時前には帰宅しなきゃだから…

岩本「A〜？お出かけする？ふっか帰ってくるまで」

A「えほんところ、行くのぉ」

岩本「絵本のところ…？んー、じゃあショッピングセンターでも行こうか」

そう声をかけて…【ふっか帰るまでに帰るから買い物行ってくるわ】とグループメッセージを送信。

チャイルドシートにAを乗せて、いざショッピングモールへ。

A「ひーくん、いっぱい？」

岩本「ん？人沢山いると思うよ？」

A「ちぁう…おでかけ？いっぱい？」

岩本「ああー、Aさ？俺達テレビに出たり忙しかったでしょ？でもね、サンタさんがお空から見てて俺たちに怒ったの。忙しいけど沢山遊んであげてねって。だからね、皆楽しい事考えてくれてるの」

急に俺たちとの時間が増えたことに疑問を感じたのかそう言ってきたから、分かりやすく説明をする。

A「さんたさん…おこる…。ひーくんと、にぃにたちプレゼントなかった…？」

岩本「俺も、翔太も舘さんも、ふっかも、目黒も、阿部も康二も、佐久間もラウールもね、Aが笑ってられるようにお願いしたから叶ったんだよ」

なんて言ってあげれば嬉しそうに微笑み頷く。

会話をしながら車を走らせること20分。目的地であるショッピングモールに到着した。

岩本「よし、絵本のところ行こうか」

そう言い手を繋ごうとした時、パタパタと走り一目散にチョコレートコーナーへ。

慌てて追いかけ抱き上げる。

岩本「走ったらダメ、危ないでしょ？」

A「コチョレイト…いっぱい」

岩本「ふはははっ、チョコレートな？ああ、バレンタインだからか」

A「バレ…タイン？なぁーに」

岩本「ん？あー、女の子が好きな人にチョコをあげるの。あ、Aさ？目黒に作ってあげる？」

A「みんなに、つくるのー」

そう言ってAはチョコレート作製キットとチョコを手にし、「くるま、お家行くよ」なんて

結局俺たちは本屋に寄らずに帰宅することにした。