めめの妹５ (ページ36)

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＊朝の調整ページ36

ー深澤辰哉ー

今日はやっと俺の日。
いや、俺とAのお出かけの日。

たしか、今日は岩本がオフだから…夜までお願いして食後に行こうかな。なんて思っていると電話がかかってきた。

深澤「はい、あー。はい…。えっと、それは何時位？うん、うん…あー了解でーす。はーい。じゃあ後でお願い〜」

軽く会話をすれば声をかけてきたのは、今日オフの岩本だった。

岩本「ふっか？どうかした？」

深澤「ん？なんでもないよー。あ、皆今日は俺とAの日だから。まぁこの辺りの近くだし8時半ごろに歩いて行くわ」

岩本「え？ふっか今日5時じゃなかった？仕事終わるの。流石にもうちょっと早い方が良くない？」

深澤「あー、その予定だったけどマネージャーから電話きて…相手の都合で明後日の仕事を今日にリスケして欲しいから7時帰宅になって」

あー、まじか…
なんて、皆考え込む。

佐久間「照と日にち変える？」

深澤「それも思ったんだけどさ、それが無理なんだわ。だって俺…ドラマの撮影10日連続だし、バラエティーと、それスノロケとラジオと…」

なんて言えば再び考え込まれる。

深澤「いや、12時半とかなら変わってもらったけどさ、まぁ…７時だから。7時半に帰ってきて、ご飯食べて髪セットしてまぁなんとか8時半には家出れるからさ」

佐久間「それなら、仕方ないでやんすっ。帰り遅くなりそうならメールでも電話でもして？俺明日お昼前に事務所だから迎え行くわ」

そう言ってくれる佐久間に「なんかあったら頼むわー」なんて返事をして、俺は朝食のパンを食べる。

優雅な朝…。

深澤「じゃあ、行ってくるわ。あ、照、めめ。A暖かい格好させてあげて？夜は冷えるから」

そう言って俺は玄関を出る。

Aとのお出かけが楽しみで俺の足取りは軽く颯爽とマネージャーの車に乗り込んだ。