*国王と姫 ページ34
佐久間「舘さん、何かあればメッセージ送ってねぇ」
そう言って佐久間は来た道を戻る。
ありがとうって、言うつもりが…すぐに戻ってしまったからメッセージで伝え、俺はAに向き合う。
宮舘「姫。今日はここで絵を見るよ。ただ、お約束があります。他にもお客さんは居るから大きい声はダメ。広いから迷子にならないように手繋ぐよ。で、最後に…俺のこと涼太くんって言える?舘さんって呼んでくれてるんだけど今日は、舘さんじゃなくて涼太くん」
A「りょ…うた…くん?」
首を横に傾け『涼太くん』と聞いてくれる。あざとい、可愛い、佐久間や阿部がいれば…やばかったぞ…。
携帯を取り出し動画を撮る。
宮舘「俺のこと、今日なんて呼ぶんだった?」
A「りょ…うた…くんっ」
宮舘「ふふっ、はい。姫」
そう言い俺は動画を止め再びAと向き合う。
宮舘「このお約束、守れる?」
そう聞けば、保育園の子供のように「はーい」と手を上げながら返事をする。
まぁ、本当は「舘さん」でも良かったんだけどね?宮舘って珍しい名字だし…SnowManだからさ?涼太くんなら、バレないかな?って…。もし、明日から「舘さん」じゃなくて「涼太くん」呼びになったらそれはそれで良いから…
小さい手を引き俺は美術館に入る。
ミュージックビデオの時は撮影だったから…そこまで時間は無かったんだけど…今日はプライベートであって…
一つ一つ丁寧に絵を見て回る。
宮舘「A?この絵可愛いね。どう?」
A「…(コクリッ)」
…ん?元気ない?
それとも、作品が高くて見えない?
抱き上げて見せるとキラキラした顔をしてるけど何も喋らない。
…ん?
あっ、大きい声はダメって…勘違いしてる?
どうすれば良いか分からなかったけど約束は守ってくれてるからと、俺は静かに店内を回り絵画を楽しむ。
45分ほどして見終わり美術館を後にした。
宮舘「約束守れて偉かったね。楽しかった?」
(コクリッ)
宮舘「ふふっ、もう普通に話していいよ?Aさ、お絵描きとか…して見たくなった?」
A「んー、りょーたくん…一緒に…お絵描き」
宮舘「じゃあ、まだまだ時間あるから画材見に行こうか。歩いてになっちゃうけど」
画材は分かってない様子だったけど俺は画材店に向かい店内を回る。しばらく手を繋ぎ回っていたんだけど、絵の具やキャンパスが置いてある所でピタリと立ち止まったA
俺はそれを手に取りレジへと向かった。
627人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Da cchi(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます (2月7日 22時) (レス) id: 9e3cfe4907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう💙 (2月6日 21時) (レス) @page34 id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Da cchi | 作成日時:2024年1月11日 2時