めめの妹５ (ページ33)

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＊優しい言葉ページ33

全員分の朝食を用意し、全員に食べさせる。

幸いな事にまだ全員がリビングにいるから俺は話を持ちかける。

宮舘「今日、俺とAの日だけど、帰り佐久間が来てくれるから少し遅くなるから。帰り次第軽くご飯作るけど、もしも遅くて待てなかったら個人個人で今日はお願い」

そういうと、「はいよー」「分かった」「了解」「楽しんできてな」と声がかかる。理解が早くて本当に有り難い

仕事組はご飯を食べたらすぐに仕事に向かいリビングには俺と佐久間とAが

佐久間「舘さーん、俺準備できたからいつでもいいよー」

宮舘「ありがとう佐久間。A？今日は俺とお出かけ行くよー。行きも、帰りも佐久間が送り迎えしてくれるから行こうか」

そう声をかけて軽く着替えをする。

宮舘「姫、今日も可愛い。よし、じゃあ行こうか。佐久間よろしく」

そう言って佐久間の車に乗り込む。

普段ならたくさん喋る佐久間だけど、今日は何故か無言のまま。

宮舘「…佐久間？」

佐久間「どったのぉー？」

ああ…うん、いや。いつも通りだわ…

宮舘「あ、いや。喋んないから…なんかあったかと思って」

佐久間「ないでやんすっ。舘さんと、Aの日だからねぇ、佐久間さん今日は省エネなだけでやんす」

その佐久間の何気ない優しさが嬉しかった。

ただ、いつものテンションと違う事に気がついたAは…

A「さっくん、げぇげぇ？」

佐久間「にゃははっ、心配してくれたでやんすか？Aやさしいねぇ、さっくんは、元気だよー」

なんて。

そっか、俺達の背中…見てるんだよね。

元気なかったら「げぇげぇする？」なんて聞いてるから。心配してくれたんだよね。

宮舘「姫、優しいねー。佐久間ね、朝早くて眠いけど元気だって。でもね、Aが佐久間とお話ししたかったらお話ししていいんだよ？まだまだ着かないし…いつもの佐久間みたいに沢山お喋りしてほしい？」

そう聞けばコクンと頷く

宮舘「だってよ？佐久間。話してあげな？俺ちょっと美術館のこと調べるからお願い」

そう声をかけ俺は沢山のことを携帯で調べる。
もちろん、佐久間とAの会話に耳を傾けながら

佐久間「A？俺とお出かけの日どこ行きたい？」

A「ゆきちゃんの、ビデオ行ってコッ…コ…んー…。コップポン？たべる。かりかりの」

佐久間「にゃはー。可愛すぎる。
ポップコーン食べようね」

そんな可愛い会話を聞いていれば車は目的地周辺についていた。