めめの妹５ (ページ25)

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ー阿部亮平ー

Aを寝かしつけに行った目黒がリビングに戻ってきた時に泣いていて。

何かあったのかな聞けば、目黒の話は想像以上だった。

イメージでしかないんだけど…3歳の子がもらうクリスマスプレゼントって、ざっくりだけど「戦隊モノ」とか「お姫様になるの」みたいな

実際俺もそうだったんだと思う。
けど、Aが望んだのは「俺たちとの時間」だった。

目黒の話を聞いて、皆でミュージックビデオを見る。

一人一人のスケジュールを確認して、1日1日時間を使って最高の1日を過ごさせてあげる。

それが、Aにとっても、目黒にとってもいいんじゃないか…って。そう思って…

阿部「めめはプラネタリウム。舘さんは美術館。康二はグランピング。佐久間は自宅。翔太はレストラン。俺はドライブ。照は遊園地。ふっかは夜景。ラウは料理

これさ…再現できないかな？Aのために」

そう言うと皆の顔色が変わる。

出来ないことが沢山ある中で、できる事をたくさん時間を見つけた時にしてあげたい。
そう思った。

渡辺「俺はやる。Aの為に」

なんて、渡辺の一言を筆頭に皆んな頷く。

もう、「サンタさんプレゼント間違えたかな」なんて悲しい言葉言わせたくない、聞きたくない。

俺はだから、続けて提案してみた。

阿部「俺もやる。けどさミュージックビデオだと最終日、皆プレゼントもって集まったでしょ？それも出来ないかな？」

岩本「オフの人が行って、他の人が時間を見つけてプレゼントを買えば…いけるとおもう。最後の人に集合場所まで連れてきてもらえれば」

目黒が、リビングに来てから１５分。
着々と事が決まってく。

1日1日が成長してるAだから…
俺たちも成長してるんだけど…Aはまだまだ小さくて

寂しい思いを沢山させてきたから。

だからこそ皆「楽しませたい」って思いは変わらないんだなぁて。