めめの妹５ (ページ23)

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＊間違えたかな… ページ23

ー目黒蓮ー

窓際のソファーの上に立ち、空を見上げながら、ため息をつくA。

ありがたいことに沢山のお仕事を頂き、忙しくしていた時のことだった。

寝る時間になっても動こうとしないAを抱き上げ皆に挨拶をして俺はAと部屋に向かった。

寝たくないと、言うAをベットに寝かせ、寝付けるように優しくトントン。

ウトウトし始めた時、Aがボソッと呟いた。

A「サンタさん…」

目黒「んー？サンタさんは、たくさん来たでしょ？にぃに達からも、なにわ男子からもプレゼント貰えたでしょ？」

A「サンタさん…間違えちゃったかな…Aのプレゼント…。お手紙じゃ…間違えたかな…」

目黒「A…？」

A「みんなと…いっしょ…居たいの…グズっ…」

そう言うと、普段なら抱きついて寝るのに、今日は俺に背を向けた。

俺…何やってんだろ…

もちろん頂いた仕事はどんな内容だろうと完璧にこなす。それが、俺達の仕事。

時間が合えば遊んだりしてあげてたけど…
それでも、なかなかそんな時間を作れないのも事実

いつも感じるAの暖かさはなくて…

背を向けた小さな背中を撫でる事しか出来なかった。

自然と溢れ出てくる涙。
…後悔の涙

ここまで、小さい体で小さい心で抱え込んでいたと思うと…本当に、辛くて、苦しくて。

小さく揺れる肩と不規則な背中の動きで泣いてることはわかった。

いくら俺が「A？」と、声をかけても振り向かず。ずっと静かに涙を流してて…

お腹に回した腕をそっと外して背中を撫でる。

１５分ほど撫で続ければAは規則正しい呼吸をして小さな寝息を立て始めた。

完全に熟睡したタイミングでベッドから降りAの寝顔を覗けば、涙の跡が、残っていた。

泣いたことがバレないように俺はタオルで顔を拭き、そっとリビングに降りた。