めめの妹５ (ページ18)

今日:115 hit、昨日:70 hit、合計:132,636 hit

秘密と帰宅ページ18

ー阿部亮平ー

Aに申し訳ないことしちゃったかな。
女の子だし、傷跡とか…

なんて考えてたら足元が滑る。

岩本「危なっ…阿部？大丈夫？」

そう聞かれ咄嗟に「ごめん、考え方してた」なんて返事をしてしっかりと歩く。

五右衛門風呂に着いてそれぞれのんびりとした時間を過ごす。

向井「うわっ、めっちゃあったかいやん。なんかお湯がスースーってゆーか、熱いんやけど嫌な熱さじゃないから、めちゃくちゃ疲れ取れるわ」

深澤「結構熱い…」

岩本「やばぁ…めっちゃ最高なんだけど」

各々感想を言いながら肩まで温まる。
も、Aは怖さからかまずは洗髪。

目黒「A大丈夫だから入ってみな？さっき痛くないって分かったでしょ？」

「でもこわいいいいいい…」

うん、気持ちは分かるんだけど…
シャワーする時にお湯掛かってるから…絶対痛くないんだよ…だって、平気な顔だったもん。

渡辺「絶対痛くない。大丈夫大丈夫」

なんて、声をかけながらお風呂に入れてあげて5分。

A「あべちゃ…お風呂もうないー」

涙目になり始めたからひと足先にお風呂から上がりスエットに着替える。

阿部「ごめんねぇ？怖かったよね。よし、じゃあテント戻る時にアイス買って行こうか。2人だけの秘密ね？」

そう伝えアイスの自動販売機へ。

ラムネ味のアイスを二つ購入し、焚き火の前で並んで食べる。

阿部「足まだ痛い？」

A「んーん、ない」

阿部「よかった。お風呂頑張ったね。阿部ちゃんも、足痛いけど頑張ってお風呂入った。だから、頑張ったご褒美のアイス。頑張った後のアイスは美味しいよね。A？ごめんね？痛かったよね。明日は何したい？」

A「みんな…頑張ったアイス…一緒食べる」

その答えに俺は驚く。

阿部「優しいねぇ。今日はさ？もう、一個だけでやめて明日またみんなでアイスたべようか」

そう話しながら背中をトントンすればスヤスヤと寝息を立て始めた。

お風呂から戻ってきた岩本に湿布や固定を変えてもらって、そろそろ寝ようなんて思っていると…

A「アイス…ひみつ…ねぇ？」

なんてAの寝言。
俺たちは9人で顔を見合わせて笑った。

気がつけば朝

明るくなった空に暖かい光。美味しい自然の空気を堪能した俺たちは来た道を戻る。

向井「はぁー、楽しいけど家は落ち着くな」

岩本「またみんなで行きたいな」

A「こんど、皆で、アイス食べようねぇ」

なんてAも大満足の様子だった。