めめの妹５ (ページ15)

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痛い後の甘い味ページ15

ー目黒蓮ー

阿部とAが、お散歩に出掛けて、帰ってこればAは号泣。阿部自身足を痛めていた。戻ってきてすぐに岩本に洗ってあげて絆創膏してあげて。と、言われたから渡辺にお願いをする。そっと目配せをしてAを強く固定した。

渡辺「Aさー？足痛いから綺麗にしよ。ちょっと沁みるけど…すぐおしまいにするから」

そう言って渡辺は膝の下にタオルを敷きペットボトルの水を、膝にかけていった。

「ぎゃああああああ…ゴホッゴホッ…しょっぴーめんめぇ、いたいいいいいい」

俺の耳が痛くなるほどの絶叫…。
それでも怯む事なく傷口を洗う

渡辺「うわっ、これは相当痛かったはずだよ…」

そう言って洗浄を終え、絆創膏を貼ってあげる。

渡辺「ごてんごめん、痛かったよな。もう終わったから大丈夫」

阿部「ごめんねぇ、俺居たのに…最初から抱っこだったら痛い思いしなくて済んだのにねぇ…」

なんて申し訳なさそうにする阿部。

岩本「だーかーらー、阿部は何も悪くないから」

目黒「阿部ちゃん？岩本くんの言う通りだよ？Aが1人で歩いてるともっと大怪我してたと思う。だから、気にしないで？ごめんね？ありがとう」

そう言って俺たちは顔を見合わせ笑い合った。

宮舘「姫、よくがんばりました。阿部は？足大丈夫？」

阿部「うん、俺は大丈夫。湿布と固定してるから」

宮舘「よし、じゃあ頑張った2人に…康二？」

向井「おん。おっけ。実はな？さっきから頑張ってた2人に作っててん。ほい、阿部ちゃんは、りんごパイ。Aは生チョコやで」

サプライズで作ってくれていたみたい。
りんごパイと生チョコはいい香りを放っていた。

ふと、感じる視線…。

目黒「ふはっ、岩本くん？」

岩本「康二…舘さん、俺には？」

宮舘「ふふっ、全員分あるよ？照もよく頑張りました」

そう言って全員りんごパイか、生チョコを手に取り食べる。丁度おやつの時間だからね。

美味しく食べ続けているとAは俺の膝から降りて渡辺の元へ。

A「しょっぴ…痛いの頑張った？A」

渡辺「へっ？あ、うん。頑張った頑張った」

そう言って貰えば小さい手でりんごパイを指さす。

渡辺「えっ？あははははっ、はいあーん」

A「あーとぉー」

嬉しそうにりんごパイと生チョコを食べるA。両方食べれるなんてAだけだよ？

痛みの後の甘い味は優しさに包まれていた。
Aよく、頑張りました。