悲鳴と涙 ページ13
阿部「歩いて偉いね。
もうすぐテント着くから、着いたら寝る?」
なんて、歩きながら話していた時。
ズルッ…
っと、滑る足元。
ヤバい…
そう思った時にはAは「うぇーーーん」と大きな泣き声を上げていた。
ズキズキと痛む左足首…
葉っぱで滑ってしまって…。
すぐに抱き上げたAを確認すれば膝を擦りむいていた。
阿部「ごめんごめん、びっくりしたね…痛かったね」
手を繋いでいたから、擦り傷だけだったけど…正直本当に不安になった。
阿部「ね、痛いよな。ごめんねぇ…よし、みんなのところ行って怪我のところ綺麗にしよう」
大泣きのAを抱きながら、声をかけながら一歩一歩あるいてく。
歩くたびにズキズキと痛む左足首。
テント戻ったら岩本に相談かな…。
ー岩本照ー
コーヒーも飲み終わった俺は椅子から立ち上がる
岩本「昨日筋トレ出来なかったし走りながらA達のところ行こうかな…」
なんてメンバーに話した瞬間に聞こえてくるのはおそらくAの泣き声
目黒「ん?A泣いてない?」
深澤「夜遅かったし眠くて泣いてる?」
うーん、何か違う。
俺の中で直感的にそう思う
岩本「いや、何かあったのかも」
とだけ告げて俺は声を頼りに走る。
お姫様抱っこをされているAと、かなりゆっくり歩く阿部が前の方にいるのを確認して、俺は急いで駆け寄った。
岩本「阿部?」
阿部「あ…照。A抱っこできない?」
抱かれているAの膝には大きな擦り傷
岩本「A抱っこしよう。で、阿部は?」
Aをお姫様抱っこして、阿部に話を聞く。
阿部「葉っぱで滑ってしまって…
俺は大丈夫」
いや、絶対大丈夫じゃないでしょ。
岩本「左足首腫れてるけど?
とりあえず戻ろ。湿布とかならあるから」
そう言って阿部の背中を押してゆっくりテントに向かう。
責任感じちゃってる感じするなぁ…。
あとで話さなきゃな…
岩本「阿部、Aのこと、守ってくれたんでしょ?大丈夫。擦り傷だから。ほら阿部笑ってるほうがいいから…」
そんなことしか言えなかったけど…
阿部?
俺はAを守ってくれて『ありがとう』の気持ちでいっぱいなんだよ?
その思いが伝わるよう、歩きにくそうにしてる阿部の背中に俺は手を添え続けた。
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Da cchi(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます (2月7日 22時) (レス) id: 9e3cfe4907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう💙 (2月6日 21時) (レス) @page34 id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Da cchi | 作成日時:2024年1月11日 2時