番外編.隠す物 ページ8
『でも、これを隠すには全身を覆える物がないと……』
長義「……確かに、隠せない事もないが…」
うん、やっぱり怪しまれるよね。
因みに歌仙さんは居ません、朝餉って作るの大変なんだよ。
後、燭台切さんが起きてきて、誰もいないのは怪しいから、だって言ってた。
長義「…ふむ、身動きが取れなくなっても良いなら、俺に案があるのだが。」
『?』
そう言うと、長義さんは布を取り出して、出陣の時と同じ様に布をつける。
そのまま私の隣に来て、私の上から布を被せる。つまり、私が長義さんの布の中にいる事になっている。
長義「俺は基本、内番や非番の時は布を付けない。二人揃って気分でこうしたい、と言えば、多少誤魔化しは効くだろう。」
『長義さん……!!』
つまり道連れになるって言ってる様なものだけど、取り合えず協力してくれるらしい。
そう言うのは実にありがたい!
その後、ずっと座ったまま、朝餉の時間まで待っていた。
雑談ってすごく楽しいです。
***
「おーい、朝餉の時間だよ!起きてる〜?」
長義「起きてる起きてる。もう少し掛かるから、先に行っててくれ。」
声的に小竜さんが呼びに来たのだろう。
良かった、不思議がってたけど、取り合えず行ってくれた。
幾らまともな人とは言えど、猫耳の事は周囲にばらしたくない。
色々と、黒歴史が増えるのは困る。
長義「…行けるか?朝餉を持ってこようか?」
『流石にそこまでお世話になるつもりはないよ……』
って言うか、今の発言、ペットに言う言葉でも違和感なくない?
違う、私は猫じゃない、立派な刀だ。
だから、頭を撫でるのはやめてよね??!
***
朝餉の席につくまで、物凄い苦労をした。
国広の方の山姥切さんには勘づかれるし、
御手杯さんには引っ張り出されそうだったし、
一部の私より小さい短刀にはばれそうになるし……!!
もう、朝から疲労がどっぷりと溜まってるし、何もしたくない。
否、体調が悪いのかと、心配してくれる人もいるんだよ?
そう言う人にも誤魔化すとか、罪悪感が凄いんだよね……
長義「乱。生きてるか?」
『ギリギリ生きてる。もう引きこもりたい。』
今日非番だった筈だから、基本的外には出ない様にしておこうかな…
この中、いい匂いするけど、意外と暑いし。
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作者名:赤林檎 | 作成日時:2019年2月16日 17時