にじゅうはち.心配性 ページ21
それはつまり、見習いの監視にも来た、と言う事だろう。
それはありがたい、私も一人じゃ何をされるか分からないし。
『こんなに人数がいると、作業が速く終わりそう。ありがとう、皆。』
小豆「いやいや、ひつようならいつでもよんでくれ。てつだうぞ。」
微笑んで言うと、小豆さんも同じ様に微笑んでくれた。
その後は皆に指示を出して、働いて貰った。
付き添いだって行ってくれた宗三さんも手伝ってくれた。
***
そんな感じで朝餉も終わり、今は出陣の準備中。
朝餉で燭台切さんと歌仙さんに感謝されたり、いち兄が何か料理に写真を撮ってたりと、何かいつもと違っていた。
…見習いさんは、ずっと私の方を見ていた。
これは完全に好意があるな。
はぁ、と溜め息が溢れる。
いけない、これから出陣なんだから、きちんと気を引き締めないと。
因みに私は今、普通の乱藤四郎設定なのだが、戦闘服はどうにもならないので、主様が事前に見習いに言ってくれた。
亜種の事は言ってないから、ここでばれたら全て水の泡だからって。
本当に、お人好しだな。私も前世で、あんな人と出会えてたら…
…止めよう、もうあの頃を振り替えるのは止すんだ。
自分の本体を持ち、切り替える為にパアン、と頬を叩き、部屋から出た。
***
『私と乱れたいの?!』
そう言って攻撃をして、短刀を倒す。
今は大阪城の地下六十五階、ひたすら進軍している。
うちは基本的に短刀が少ない。
大阪城は粟田口が殆どだが、短刀ドロップが多いに期待出来る。
まぁ本来の目的は、未だいない兄弟探しなんだけどね…はは。
全員倒し終わり、辺りにまだ敵がいないか、警戒してる時。
和泉守「おい乱、お前もう大丈夫なのか?」
『和泉守さん。大丈夫、もう心配はさせないよ。』
そういう事じゃなくってよぉ、と言い、和泉守さんは乱暴に自分の頭を掻く。
和泉守さんが心配してるのは、私が一度出陣で高熱で倒れたからだろう。
それからも何だか過保護になってた気がしてたし。まあ和泉守さんなりの心配の仕方なのかもしれない。
和泉守「…まあ、辛かったら必ず言えよ。親しい奴程言えない事情だってあるだろ。」
『…うん、ありがとう。』
そんなに心配を掛けさせるつもりはないが、ここは御言葉に甘えておこう。
…和泉守さんって、可愛いなぁ。
***
最近、極端に刀剣同士の絡みがないので書きました。何気に長船太刀(燭台切以外)は初出演です。
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作者名:赤林檎 | 作成日時:2019年2月16日 17時