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8.鶴丸 ページ9

乱藤四郎side

審神者会議の為、僕は裏で静かに人間達を見ていた。

審神者会議は、なぜか本霊全員出席する必要がある。とは言っても、表に出ないで、裏でボーッとしてるだけ。
こんな事してる間があったら、さっさとAちゃんを見付けたいのに。

僕は、毎日気を探っているけど、全然見つからない。濁ってる感じで…ぐちゃぐちゃになっている。

闇落ちは多分してない。

…少し頭を冷やそうと、真剣な顔をしている、隣の三日月さんに言って、席を外す。

三日月さんも、あれから変わった。


いつもお茶を縁側で飲んでいた姿は全く見掛けず、部屋に籠りっぱなしである。

食事だってまともに摂ってない。

珍しく部屋から出たと思ったら、にっかりさんの所に行ったり…

にっかりさんは、「人探しの相談を受けてるんだ。けど…」と言っていた。


まさか、Aちゃんが死んだと勘違いをしてるのではないか。

ありえない、探知が出来るから、まだいる。

そう黙々と考えてた時、前から声が掛かる。
前を見ると、分霊の鶴丸さんが立っていた。

…迷子って訳じゃなさそう。


鶴丸「…なぁ、お前。本霊の乱藤四郎、だろ?」

乱「…分霊の鶴丸さんか。何の用?今は審神者会議の途中だよ?」


一応そう問う。

まぁ、僕が本霊だって気付いてるなら、何か頼み事があるんだろうけど。


鶴丸「……Aを探してる本丸だ。少し、協力してくれんか?」


思わず目を見開いた。

どうして、何処にでもいる分霊が、彼女の事を知っているのであろう。

Aなんて名前、今のところ審神者にはいない。

とすると…やっぱり、僕の知ってるAちゃんかな。


乱「…本当なの?失礼だけど、到底信じられない。

確かに、Aちゃんはホワイト本丸に送ったけど、ホワイト本丸なんて、いくらでもある。

その名前だって、鶴丸さんが作った可能性だってあるんだよ?」


疑うのは、失礼を承知の上。

あの子は僕達…三日月さんと僕の、神様の愛し子。だから、簡単に手放す訳にも行かない。

疑わないと、気がすまないのだ。


鶴丸「…そうだな、俺が嘘を謳っている可能性がある。証明したいが…どうすればいい?」

乱「うーんと…じゃあ、Aちゃんの特徴とか、言ってみてよ。」


それで色々と試してみよう。

そうしないと、気がすまないのだ。


***

『ブラック潰しも疲れたなぁ…どうしよう…』

「……乱、か?」

『あれ、薬研…あぁ、夜戦?』

「どうして、ここに…」

「…さぁ。」

9.語りたいだけ?!→←7.修羅場?



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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!演練2で女の子同士ではないでしょうか? (2018年11月17日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました!これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年10月7日 0時

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