6．ブラック本丸 ページ7
『……ここが、ブラック本丸…前のと比べると、本当に酷いな…』
ザッ、と足音を立て、とある本丸の前に行く。
とは言っても、木の影に隠れているのだが。
私は、ブラック本丸に来ていた。
乱ちゃんに聞いた所、暴力、夜伽、刀剣破壊…それらが行われている本丸らしい。
それらは本丸によって違ってくるが…でも、酷い事をされてるのは確かだ。
『…神様をなめれば、バチが当たる…』
私は、仮でも神様だ。
さぁ、バチを当たらせようかな。
＊＊＊
荒れ果てた庭を、足音と足跡を残さずに、屈んで歩く。
とは言っても、ほとんどの刀剣達が自室に出てないので、そんな気にする事でもないのだが。
審神者部屋は…あー、ここかな。
汚い霊力が溢れ出て、仕舞いきれていない。
どうやら、量はあるらしい。
と、言う事は…
「何でっ！！お前は！！」
「いやっ……ごめんなさいぃ！！」
言霊で縛り付けて、自分が納得するまで暴力…
声の高さからするに、男…暴力が主な本丸か。
なら、丁度いい。
審神者部屋の窓を、音を立てずに開き、ゆっくりと入っていく。
審神者は、全く気付いてない。目の前の事に夢中だ。
私は審神者の真後ろに行き、耳元でこう囁く。
『あーるーじさんっ！』
審神者「？！み、乱藤四郎？！なぜだ？！」
その後に、「お前は折れた筈なのに…」とボソリと呟いた。
ここの本丸の乱は折れてしまったのか…罪はどんどん、重くなるなぁ。
『ふふ、乱藤四郎を折ったのが凄く前だったから、容姿も忘れちゃったのかな？』
審神者「はっ？！お前…まさか、」
『はい、黙って。』
そう言って、本体を取り出し、口の中に刺す。
審神者は屈み、咳込み、血をどんどん吐いていく。
私はそれを見下していた。
『神様を自分の物を錯乱し、暴力を振るい、大切な命を失わせる…
それがどれだけ重い罪なのか…分からないなら、味わうべきだよね。』
人間は好きではない。
前の本丸の審神者はまた別だが。
私を見下し、ストレス発散道具の様に扱う。
そんな奴のどこがいいんだか。
『あー…もういいや。せめて、無惨に…
って…あ、もう死んじゃった…？』
私が坦々と考えている間に、審神者は、口に吐いた血液の量が多く、亡くなってしまった。
まぁいいか、別に。
こいつの生死なぞ、どうだっていい。
私はくるっと振り向き、暴力を受けていた…秋田に近付き、しゃがみこんで、こう言う。
『もう大丈夫だよ。』
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
