番外編．発表 ページ50
そんなこんなありまして、大広間に到着。
襖越しにお八つを待つ刀剣達の声が聞こえてくる。
喜んでくれるかな、と思ってると、次郎さんがパアンッと襖を開けた。
次郎「野郎共、待たせたね！女の子の作ったケーキだよ！」
そう言うと、皆がざわざわし初める。
そして順にケーキを机に乗せて、誰の分かを説明する。
鶴丸「待て、これ全部乱が作ったのか？！」
『うん。素人な物で申し訳ないけど、是非食べてね。』
すると、数人から目線を感じる。
朝餉作り組にいち兄、長義さんの保護者枠の方々だ。
ひえぇ、これの為に殆ど寝てない事に対して怒らないで怖い。
取り合えず気付かないフリをして、全員に切って配った。
＊＊＊
歌仙「全く、これを作ったから朝から赤疲労だったのだろう？！さっさと寝なさい！！」
燭台切「寝不足は体に毒だよ。厨ならいつでも貸してあげたのに…」
長義「せめて誰かに手伝ってもらったらよかったろ。睡眠時間を削ってまでする事じゃないよ。」
はい、私は絶賛保護者達に怒られてます。
いち兄？何か変態染みた事を言ってたから、薬研に手刀されて運ばれたよ。
『だって、皆わくわくしてたし、でも厨を長時間使うのも…
それに、皆を笑顔にさせたくてやったんだ…』
必死に説得する。全部本音ですよ！！
結果的に喜んでくれたからもう止めようっていってるけど。
そう言うと、保護者が一斉に溜め息を吐く。
歌仙「…今回、変な期待をさせてしまった此方にも非があるからね…但し、もう夜更しはしない事！いいね！！」
『はいっ！！』
…もう当分はしないでおこう。
＊＊＊
宗三「乱。」
『宗三さん。』
縁側でボーッとしてると、宗三さんが私の名前を呼びながら、隣に座った。
お茶を両手に持ってて、それを置いたのだから、飲めと言う事だろう。
宗三「…あれ位、どうって事なかったんですよ。律儀ですね。」
『だって宗三さんも寝不足でしょ？何時間も立たせて、お礼なしは流石にね。』
そう、実は宗三さんに切り分けた時、密かに作っていたトリュフを二個乗せておいた。
お礼のつもりだ。どうやら伝わった様だ。
宗三「…貴女だって。化粧で隠しても無駄ですよ。」
『だって共犯じゃん、隈が出来るのは当たり前でしょ？』
宗三「共犯何て、聞き分けの悪い言葉は止めて下さい。」
その後も、雑談しあった。
宗三さんは終始、嬉しそうな顔をしていた。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
