4．乱について ページ5
友斗side
友斗「…じゃあ、もう一度確認するぞ。
第一から第四までの部隊は兎に角出陣。遠征は他の暇な奴らで。
演練は第一部隊。これは確定。何故かって言うと、薬研と一期がいて、見つけやすいから。
何処かで乱を見付けたら、下手に刺激しないで、俺の本丸の刀剣だ、と言って、優しく説明してやれ。
…ただ、絶対に油断はするなよ。
彼女は鋭い武器をいつでも、何処でも、彼女の意志一つで出せる。
下手に暴走したら、それで刺されて破壊される。破壊…で、済まされるといいが。
それだけ、彼女は危険な人物である。
もしかしたら、俺と部隊が演練に行ってる時に、偶然この本丸に来るかもしれない。
その時は、必ず優しくしろよ。」
今までの会議の内容を要約して、皆に言う。
刀剣達は無言で頷いた。
目に熱意を込めて。
翌日、俺達は朝餉の後、乱を見付ける為に、会議をしていた。
で、今小一時間続いた会議のまとめを言ってた訳だ。
友斗「下手な失態は犯すなよ。それじゃ、解散！！…薬研、一期、ちょっと来てくれ。」
そう言うと、皆は席を立ち、それぞれ何かをし始める。
ただ、こんな会議の後だ、楽しい話なんてほとんど行われていなかった。
＊＊＊
薬研と一期を審神者部屋に連れてきて、襖を閉める。
俺は、二人と向かい合って座る。
友斗「悪い、ここまでしちゃって…」
薬研「気にすんな、大事な話だろ？」
一期「扉を閉め、防音結界まで張ると言う事は、私達にしか出来ない仕事があるのですよね？」
流石、勘が鋭い。
結界を張ってる事まで分かってしまうとは…やはり、この二振にして良かった。
友斗「それで、話なんだが…まず、これを見てくれ。」
そう言って、仕事机に置かれているとある一枚の紙を見せる。
今朝、こんのすけに渡されたばかりの、″審神者会議″についての紙だ。
二振はそれをまじまじと見つめる。
薬研「審神者会議か…これが、どうかしたんだ？」
友斗「これは俺の推測にすぎないんだが…多分、乱はもう他の本丸に知れ渡っている。」
一期「何故ですか？」
友斗「動機は不明だが、あの性格なら、そろそろ焦る頃だと思ったからだ。
それで、この審神者会議で、俺達の本丸の乱について、意見を言ってみようと思う。」
驚くかと思ったが、状況整理が得意らしく、真面目な顔で聞いてくれる。
俺はひたすら、二振を呼んだ理由を話した。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
