じゅう.決断の末 ページ39
Aside
今日は珍しく近侍でもないのに、審神者部屋に呼ばれ、移動している。
どうもこんにちは、いきなり御免なさい。
私は先程申した通り、今は主様の部屋に小走りで行っています。
変な事はしてない筈なんだけどな…
と思ってた時、審神者部屋についたので、襖を開ける。
『主様、どうしたの?』
友斗「あー、乱。ちょっとこっち座って。」
今日の近侍の長谷部さんがいない辺、適当に主命でも出したのだろう。
そう思いつつ、指示された主様の隣に座る。
目の前には主様愛用のパソコンが。
友斗「前言ったじゃん、俺。乱を修行に出したいって。でも乱は、衣装とかどうなるのかって聞いたよな。」
『嗚呼…そんな会話、してたね。』
呆れた様に覚えておけよ、と言う主様。
だってあれから一週間は経ってるし。
私だって一日中やる事があるからさ。
でも、それがどうしたんだろう。私にとっては、何を今さら、って感じだけど。
友斗「で、俺は政府やな問い合わせて見たんだ。亜種の極はどうなるのかってね。」
『そう。それで、返事は?』
友斗「………絶対行かせろ、って命令された。」
『…………は?』
***
どうやら政府は、亜種を極に行かせた事がないらしく、結果は分からないらしい。
それで、ついでだし、結果もどうなるか知りたいから、出せって命令をした。
…と、言う事らしい。
『はぁ…まさか政府が知らないなんて。』
友斗「まぁ無理もないさ。元々亜種も少ないし、いたとしても殆ど極実装されてない刀剣ばかりらしいし。」
ええ、政府の方で実験とかしなかったの?
…それとも、亜種に存在意義はないと思ったの?
なんて思っても仕方ないか。
『いいよ、行く。強くなるよ。』
友斗「本当にいいのか?だってこれは政府の命令で、乱本人の意思じゃないし…」
『それでも、主様の刀剣だから、強くならないといけないんだ。
まだ私は弱いから…駄目かな?』
そう言うと、主様は少し考える素振りをする。
そして、決心したかの様に、私の目を見てこう言った。
友斗「じゃあ…頼んだよ、乱。」
『うん。行ってきます。』
出来るだけ早く、と言われたらしいので、早速今から行く事にした。
別に今日中であればいいんだよ?と言われたが、断っておいた。
誰にも見送りをされないが、それでいい。
それが私だから。
そう思い、裏口から出た。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!演練2で女の子同士ではないでしょうか? (2018年11月17日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました!これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年10月7日 0時