番外編5．お酒 ページ37
次郎「まァそうだねぇ、第一は大太刀だからかな。短刀には追い付けないし。
後は…アタシはそんなにセコムでもないし、ハロウィンの時で充分満足したからね。」
そう言って瓶のお酒をぐーっと飲む次郎さん。
次郎さん…うん、ありがとう。
貴方がセコムじゃなくて、良かったって思ってるよ。
でも、どうせなら助けて欲しかったかな。
そんな事を思いながら自分のお酒を飲む。
その時。
『んぐっ？！』
やけに苦い味がして、そのまま次郎さんの方に倒れる。
駄目だ、頭働かない、ぼーっとする…
太郎「乱さん、大丈夫ですか？！次郎、まさか……」
次郎「え？少しこのお酒を入れただけだよ？」
次郎さんの物お酒は、『鬼殺し』と書いてあった。
確かあれって、今回の宴で一番度数が高いお酒だった気が…
それを肯定する様に、太郎さんが顔を真っ青にしながら次郎ぉぉぉっ！！と叫んでいる。
あ、もう駄目だ、吐きそう、でも眠気が…
一期「乱っ！」
最後にいち兄の方を見ながら、意識を失った。
＊＊＊
次目覚めた時は、暖かい布団の中だった。
片手に自分とは違う体温を感じた。
体を起こし、見てみると、いち兄が眠りながら私の手を握ってくれた。
側に水が入ってる桶があるって事は、看病してくれたのだろう。
夜は深くなっていて、短針は1を指していた。
私はいち兄の方を見る。
起こさない様に起き上がり、自分の…粟田口の部屋に行って、とある物を取りに行く。
＊＊＊
襖にあった、密かに作っておいた物。
何なのかは今は伏せておこう。
そのまま粟田口の皆の枕元に置く。
最後に置いた薬研の頭を静かに撫でて、自分が眠っていた部屋に戻る。
＊＊＊
今だ眠っているいち兄の隣に、少しだけ大きく作っておいた物を置く。
ついでにこの部屋にあったブランケットを優し掛ける。
その後、また起こさない様に元の体制になって、そのまま寝た。
寒さなんて気にせず、眠った。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
