5．見つけた、のに ページ7
『………ん？あ、え…？』
乱［Aちゃん？！良かった、戻ったんだね！］
心配そうな声色で声を掛けてくる乱藤四郎様。
私は、五体の血塗れた死体の上に、首に触手を出して、佇んでいた。
『…こ、これは……』
乱［Aちゃん、無言になったと思ったら、いきなり他の敵の所に走って、触手で倒していたから、びっくりしたよー！
…その反応だと、どうやら自我を失っていたのかな？］
流石神様、鋭い。
私は先程まで、驚く程安らかに眠っていた。
それなのに、今は血の海にいる。
［…こ、れは……私、何が…］
乱［？！ちょっと、Aちゃん？！］
血の臭いに吐き気を感じたのか、そのまま倒れてしまった。
＊＊＊
私は今、江戸の桶狭間に居ます。
何故かと言うと、れべりんぐ、ってやつです。
最近きた、新しい刀剣達のレベルをあげようと、主が私達を出陣させました。
ちなみに隊長は私、隊員は厚、五虎退、秋田、包丁、平野です。
実は私の主殿は、俗に言う″短刀難民″と言うものでして…
どんなに簡単で、短刀を拾いやすい場所でも、脇差や打刀くらいしか出ない、珍しい主殿なんです。
まぁそのお陰で室内戦や夜戦に物凄い苦労しました…
そして、やっと短刀がきた、と言う訳です。
しかし、あと一振だけいないのです。
乱藤四郎。
私の弟です。
他の兄弟はいたのに、何故か乱だけこないのです。
主殿も、出そうとしてますが、どうも鍛刀や出陣でも全然出なくて…
そしてれべりんぐついでに、乱を拾おう、って訳です。
まぁ、長々と話しましたが…
どうも、敵がこない。
弟も、警戒はしてますが、脳内で何故いないのか、疑問を抱いている事でしょう。
私もカンストで、偵察してますが……ん？
金髪の、ボロボロの服……っまさか！！
「っ乱！！！」
厚「お、おい、いち兄？！」
面影のある姿を見つけ、我を忘れて走る。
近付いて見ると、それはボロボロになって気絶している、乱でした。
「っ！！み、だれぇ…！！」
厚「乱！！っくそ、秋田、主に連絡してくれ！強制帰還だ！！」
秋田「は、はいっ！」
兄として、弟を働かせるとは…
と思っていましたが、今はそんな事言える状況ではない。
「乱……」
私はひたすら、弟が破壊されないのを、祈った。
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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは？むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは？ (2019年12月27日 2時) (
レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます！更新がんばってください！ (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→１４５センチ 薬研→１５３センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる？ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年9月11日 23時
