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3.僕と__ ページ5

乱side

こんにちはー、乱藤四郎だよ!
ちなみに本霊ね。

僕は今、Aと言う少女に説明している。

他の神様に分霊として彼女を生かせ、って言われたら、従うしかないよねぇ。

…にしても酷いものだ。

不老不死、触手があるだけで、何年も暴力の嵐だっとは。

その神様に軽く聞いていたが、これは酷い。

恐らく彼女は、不老だから、その容姿には逆の年齢なのだろう。

…人間風情が。


乱「…大丈夫だよ、僕に成り代わったら、他の兄弟とも仲良く出来るし、寂しくないから!」


一応、そう言っておいた。

彼女は家族や兄弟おろか、友達や仲の良い人もいない。

だから、彼女が呟いた時は、心臓がはねた。
…これは、報告確定かなぁ。


『そうですか、嬉しい限りです。…仲良く、出来ますかね。
私と貴方様の性格は真逆、それに私には触手や不老(紛い物)がある。

…嫌われるのも、時間の問題だなぁ…』


そう言って、彼女は痛々しい傷だらけの腕を目の上に乗せ、目を閉じた。

…そんな事ないよ。
僕の兄弟は、とても優しいから、独りにしないよ。

そう言いたかったけど、出来なかった。

彼女の震える声に、絶句してしまったから。


乱「…大丈夫、何かあれば僕が助けてあげる。いつでも、言ってね。
心の中で、名前を呼んでくれれば、相談にのるからね。」


実は、彼女には本霊の神力を、通常とはかなり多目に流した。

通常は呼び掛けても何も起きないのだが、本霊の神力を流したら、話し掛けられる。

無論、こちらから話し掛ける事も可能だが…
まぁ、それは非常時用なので、あえて言わないでおこう。


乱「……もう、時間だ。必要な情報は、また伝えるから。…行ける?」

『えぇ。ご心配、ありがとうございます。この通り、全回復致しました。』


そう言って、ゆっくり立ち上がるAちゃん。

見ると、死んだ時に出来た傷は全て無くなっていて、ただ、病人の様に白い腕や足があった。

…流石不死、と言うべきか。人間とは思えない程の回復力だ。


乱「そう、分かった。…あぁ、そうそう、無理して僕に寄せなくてもいいからね。自由に、思うがままに生きてね。…じゃあ、目を瞑って。」


そう伝えると、彼女は静かに目を閉じる。

すると彼女の身体は足からどんどん消えていき、そこには何もなくなった。


乱「…大丈夫だよ。僕達が、ついてるからね。」


そう、僕と__三日月さんが。

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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時

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