24．嬉しい、けど… ページ27
一期一振side
夕餉の手伝いをしてる時、乱に隣で食べれないか聞いてきた。
後ろで短刀達が見守ってるから、きっと彼等が提案したのだろう。
それでも純粋に嬉しかったので、喜んで良いと言った。
それは、自分の隣で食べれる事と、短刀達が提案したにも関わらず、自分と仲良くしようと思ってくれたから。
そして時は流れ、夕餉を食べる時間になった。
主殿は別室で食べるらしい。
それは、自分の仕事の為と、乱を配慮しての行動だと、すぐに分かった。
後で礼を言っておこう。
そして、自分が夕餉を食べてる時。
隣の乱が、不思議そうに箸を見つめていた。
私は思わず、
一期「乱、どうしたんだい？」
ど聞いてしまった。
乱は私の目を見つめ、純粋な瞳でこう言った。
『えっと…これって、どう持つの？』
その言葉に、私は確かな怒りを覚えた。
どうやら前任は、食事どころか箸さえも持たせなかったらしい。
歌仙殿がいらっしゃったら、きっと丁寧に教えてくれるのでしょうが…いなかったのでしょう。
歌仙殿を横目で見ると、確かに彼は怒っていた。
…と、まぁぐちぐち言ってても仕方がない。
流石に箸を持つのは無理だと思ったので、今日は食べさせてあげる事にした。
一口食べただけで、乱はとても幸せそうだった。嬉し涙が出そうな位は。
その後、他の短刀達も礼儀やらを無視して、乱に食べさせてあげていた。
先程仲良くなったのか、加州殿も行こうとしましたが、大和守殿に止められておりました。
…取り合えず、一安心。
＊＊＊
Aside
『…美味しかった……！！えっと、ご馳走さまでした。』
あっという間に、食事は全部食べ終わった。
先に食べ終わった刀達の真似をして、お皿を洗うところに持っていく。
見ると、背の高い黒髪の男性が、お皿を洗っていた。
ふと、足音に気付いたのか、こちらを向いて、優しく微笑んだ。
肩が揺れる。
『……ぁ、その…』
やっぱり、怖い。
いち兄とも仲良く出来たから、今度も出来るんじゃないか…と思っていたが、どうも考えが甘かった様だ。
うつ向いてると、男性はかがんで、こう言った。
？「良かった、全部食べてくれたんだね。美味しかったかい？」
『…はい、私には、もったいないくらいです。』
流石に返さないと失礼だろうと思い、恐怖心を押し殺して、そう言う。
男性は、ほっとした様にまた微笑んだ。
？「そっか、良かった。…あぁ、僕は燭台切光忠。宜しくね。」
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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは？むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは？ (2019年12月27日 2時) (
レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます！更新がんばってください！ (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→１４５センチ 薬研→１５３センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる？ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年9月11日 23時
