【刀剣乱舞】こんな私で、良いのかな。【乱藤四郎】

12．無理だよ ページ14

『……あ、あの…ごめんなさい…その、私…』

五虎退「乱兄さん…」


その姿勢のまま、声を出してみる。

けど、目線が怖くて、下を向いてしまう。

怖いっ……また、あの暗い倉庫に閉じ込められるんじゃないかっ……


『……ごめんなさい、やっぱり無理っっ！』

薬研「乱！！」

今剣「まってください！！」


そう言って、行った道を引き返す。

目線が、怖い。

死にそうで、怖かった。


＊＊＊

審神者side

…やっぱり、まだ駄目かぁ…

乱に来てもらおうと、薬研達に何とか来てもらう様に説得したが…

まさか、人間の俺だけではなく、刀剣達にも怖がるとは。


薬研「…す、すまんな、旦那方、大将。
どうやら乱は、俺達短刀以外が苦手らしくて…その、いち兄の時も…」

一期「っっ……！！」


苦しそうに下を向く一期。

ふむ…男性恐怖症、か？それも、小さい奴は例外の。

こうなると…俺との一対一の会話も難しいだろな…

しばらくは、短刀達…蛍丸も出来ればでいいから、頑張ってもらうか。


「…すまない、薬研。乱の事は、お前達に任せる。また落ち着いたら言ってくれ。」

薬研「あぁ、分かった。行くぞ、五虎退。」

五虎退「は、はいっ…」


そう言って、薬研達は出ていった。

今剣は、乱が出ていった時に、追いかけたので、既にいない。

不安そうにする男士に向かって、手を叩き、こう言う。


「はいはい、お前ら落ち着いて。どうやら乱は、俺達の様な背の高い男が苦手らしい。

だから、しばらくは短刀と、いけるなら蛍丸も世話させる。

お前達…特に蛍丸以外の大太刀や太刀は決して近付くな！！

お前もだ、一期。

苦しいが、落ち着くまで何もするなよ。…夜に侵入とかしたら、問答無用で…」

清光「分かった！！分かったから、落ち着こう主！！」


そう言って俺を落ち着かせにくる我が初期刀。

いやだって、乱の事は心配だもん。

女体化してるし、男性恐怖症だし、多分引きこもり体質だし、何よりブラック本丸出身だ。

下手な事して、自ら折れる、なんて事はさせたくない。

他にも、乱に関して何かしら言ってくる奴らも、何とか説得した。

一期や鯰尾は分かるが、どうして三日月や燭台切、鶴丸まで迫って来たんだ…？

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