本当の笑顔 (ページ9)

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7話ページ9

鈴木....か....

『林...がいぃ(ﾎﾞｿｯ)』

元の苗字は林だった。
再婚して鈴木に...でも、お義父さんから「鈴木とは名乗るな」そう言われたから、今まではAという名前だけでやってきたけど...さっき言っちゃった。バレたかな...？？

そう思いながら眠りについた。

______

『おは...よぅございます..』

隆「っあ！おはよ！！ご飯できてるよ(*^^*)」

ご飯...か...

『えっと...』

隆「さ、食べて！今日俺オフだから、一緒に物件探しいこ！」

え...っあ...そうだよね。ここにはいられないもんね

『はい』

素直に従うことにした。

______

「こちらの物件は___」

今は不動産屋で予算内の物件を紹介してもらってる。

隆「もうちょい、安全なとこありませんかね？」

「それでしたら！______」

なんで...この人はこんなにいい人なの？なんで...私のこと家にあげてくれたの？なんで...

隆「___ちゃん！Aちゃん！」

『え...っあ。』

隆「大丈夫？？この物件どうかな？？」

『あ、えっと...』

ぼーっとしてて聞いてなかった。でも....予算内でまぁまぁ綺麗だった。ここからは...近いのか。

隆「ここなら、俺んちから近いからすぐに行けるし！」

え？？来るの？？

『えっと...じゃあ、ここで』

そのままその物件に決めてしまった。
その日から住めるということで、その日のうちに引越しをした。

______

『ここか..』

今日からここだね...私の家、私の居場所。
っあ...学校やめなきゃ..

隆「Aちゃぁぁぁん！？」

『え...はい？』

なんでこの人いるの？

隆「これどこ運べばいいの？？」

これ...？？
私の荷物は全部もってきたはずなんだけど...

『あの...なにを？』

隆「っあ、これ俺んちにあった古いんだけど、衣装タンス！」

え...タンス？

隆「女の子でしょ(*^^*)だから！」

えっと...なんで？？

『なんで、そんなに優しいんですか？』

わたしはずっと疑問に思っていたことをぶつけた。

隆「ん～？なんだろwなんとなく？なんか、構いたくなるんだよね」

構いたくなる....からかいたいってこと？ただの興味本位ってこと？

『えっと、このお金は必ず払います。ですから...帰ってください。このまま...2度と来ないでください』

わたしは西島さんを追い返してしまった。