51話やよ。 ページ22
その影は沈んでいくメガネを捕まえ、そのまま岸の方へ泳いでいった。
なんだか、見覚えのあるピンク頭だ。
船も港につき、キャラバンメンバーも岸に降り立つ。そして円堂さんは、タオルにくるまったメガネにあきれていた。
「まったく。」
「いやぁ、あまりに珊瑚が美しいんで……。」
「気を付けてくれよ。」
そう言った円堂さんは、褐色でピンクの髪をした男子の方に向き直る。
「ありがとう！ 君はメガネの命の恩人だ！ 」
「よせよ。礼を言われるほどじゃねぇって。」
その言葉を聞いたメガネが、開き直ったように言った。
「そうですよ、僕だって泳げるんですから。」
「バカ野郎！ 」
「ヒィ、。」
褐色の男子は、メガネに向かって叫ぶ。
「海を甘く見んな。」
この言葉を聞き、少し既視感を覚えた。
「海は命が生まれるところだ。命を落とされちゃたまんねぇよ。」
またしても、既視感。でもなぜだろう、正体がわからない。
というか単純に、見覚えがある。この男子、どこかで。
「はい……。」
「まぁ、とにかくさ。無事で何よりだ。」
そういって踵を返した後ろ姿には、やはり見覚えがあった。
「じゃな。」
歩いてどこかへ消えようとしている彼を、未だに思い出せないでいた。なぜだろう、その背中がとても懐かしい。
「次の便はあしたぁ!?」
塔子が叫んだ。
「まさか一日一便とはなぁ。」
一之瀬も続く。ここから沖縄には、明日にならないと行けないようだ。
それを知って、まずはやらなければならないことがある。
「吉良ねぇ。」
「A。どうしたの？ 」
「親に連絡せなあかんわ。ケータイ貸してくれる？ 」
「あぁ、そうね。落ち着いたし、今のうちに連絡をしてしまいましょうか。」
そう、親への連絡。すぎ兄たちに連れ去られてから、かなりの時間が経っているはず。その間、心配していないわけがない。捜索届を出されていても、なんらおかしくないのだ。
「はい、私のを使いなさい。番号は覚えているの？ 」
「当たり前。ありがとう、ちょっとかけてくるわ。」
無事、吉良ねぇからケータイを借り、家に電話をかける。すると2コール目で電話がつながった。
『はい、赤園宅でございます。』
聞きなれた声が聞こえてきた。使用人のサチさんだ。
「サチさん。Aやけど。」
『お嬢様。どうされたんですか？ 』
「どうって……いや、心配しとるかと思って。」
『？ お帰りは一ヵ月半後ですよね？ 』
「＿＿＿＿＿＿＿＿え？ 」
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あるな｡@ゆー(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！ 合作ですか？ そういった事はした事がないので、詳しくお話頂けるとありがたいです！お手数ですが、私のこみゅーの方からメッセージを送って頂いても大丈夫ですか？お返事お待ちしております！ (2021年3月6日 22時) (
レス) id: 1faeff3610 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月6日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！ 最近のアニメは分からないですが、2年前までのアニメなら割と知っていると思います( ^^ ) (2021年3月6日 15時) (レス) id: 63cd72b832 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - 小桜さん» コメントありがとうございます！ホントですか´ω`* めっちゃ嬉しいです、頑張って更新しますね！！ (2021年2月23日 9時) (レス) id: 1faeff3610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるな｡ | 作成日時：2016年10月25日 22時
