支配�� ページ4
距離はそんなに遠くなかったが、瞬間移動の練習にもなるだろうと思い、屋上へ跳んでみた。
「あ」
はじめに結果を言っておこう。失敗した。
瞬間移動した先に待ち構えていたのは、塩中屋上のアスファルト。
理解した瞬間、とっさに念動力で自分の体を浮かせる。そして静かに屋上に着地。
「よし、セーフ。」
「あ？」
「え？」
そこには、明らかに不良であろう集団がいた。
「どっから来やがった。何もんだ、テメェ。」
リーゼント、頬にでっかい絆創膏みたいなやつ、鋭い目つき。そんな不良からメンチを切られた。
「あっれ、今って授業中なんじゃ･･････」
「あぁ？ 今日はテストだから3時間で終りなんだよ。」
「うわーマジか面倒臭ーい。ねえそこのリーゼントさん以外の御三方。」
「んだよ。」
「やんのか？」
「お前黒酢中だろ、何の用だよ。」
「いやぁ･･････ちょーっと聞きたいことが有りましてねぇ？」
見られたかもしれないという焦りのせいで、目の前の4人を排除しようとする念動力を支配力で押さえ込む。そして、出来るだけ恐怖を植え付けるような笑みで、不良に近づいた。
「単刀直入に聞きます。＿＿＿＿見たよな？」
「見たって･･････お前が急に現れたことを、か？」
リーゼントさん以外の3人に聞いたのに、リーゼントさんが答えた。つまりはこの中のリーダーは、リーゼントさんな訳だ。
「そうそう。あれ、見られるとヤバイんですよ。」
「だろうな。」
「だから、誰にも言わないで欲しいんですけど。」
「いや、ダメだな。」
リーゼントさんは即答だった。
「どうしてですか？」
「俺らは近々、黒酢中とまた抗争する可能性がある。そん時にお前が出てこられたら困るんでな。仲間には、報告する。」
「･･････俺がなにしたか、分かってるんですか。」
「分かんねぇが、俺の勘が危険だっつってる。」
目の前にいる警戒心剥き出しの人間は、真っ直ぐ過ぎて厄介だな。不良って意地を通すって聞くから、それなんだろうけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっちゃ面白いです！！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - のーまさん» ありがとうございます！ 応援ほんと嬉しいです、これからも頑張ります！ (2016年11月3日 9時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
のーま - 爪本部大好きなので嬉しいです…！応援してます！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 6b0f5ffe7d (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - さっちゃんさん» まさかのです、だいぶ昔ですが！はい！ (2016年10月30日 0時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» ありがとうございます！ そう言ってもらえると嬉しいです、更新頑張ります！！ (2016年10月30日 0時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるな｡ | 作成日時：2016年9月21日 2時
