支配�� ページ3
「んー、今日もいい天気だ！」
俺は、さんさんと降り注ぐ太陽と、青い空を眺める。
雲がすぐそこにある。その雲の間をぬって歩く。それってすごく、幻想的だろう？
今は平日の11時半。普通なら学校がある時間だが、ここ1週間はまともに授業に出ていない。
そのせいで花沢から心配のメールが来るのだが、平気の一言で片付けていた。
今俺がいるのは、黒酢中の遥か上。高度200〜300mくらいだと思う。普通の人には雲と一体化して見えないであろう場所を、1人で悠々自適にお空をお散歩中だ。
どうやってるかって？ 聞くまでもないだろうけど、念動力で自分を浮かしてんの。
するとそこに、誰かが飛んできた。
「あ、ショウくんじゃんーおはよー。学校は？ あとなんで来た？」
「おはようハタちゃん。今休み時間で、ハタちゃんここに居そうだったから。」
「･･････そ。」
そこに沈黙が訪れる。正直言って、ショウくんと俺は合わない。100歩譲って犬猿の仲だと、俺は記憶している。
だって＿＿＿＿
「なあハタちゃん。俺の方見ろって。」
「何がだよ。」
ショウくんは俺の後頭部を掴み、顔を近づける。鼻先が触れるんじゃないかという距離まで来たとき、後頭部から手を離した。
そして胸ぐらを掴み直された。
「ハタちゃん、お前はどっち側だ？」
「何が。」
「分かってんだろ、親父のことだよ！」
ショウくんが吠えた。険しい面持ちで。
犬猿の仲である最たる理由は、多分これ。ボスの世界征服について。
俺と会うたびに毎回聞かれる。それは、俺が、ボスに賛同も反対もしていないから。
まあ、ここで出す俺の答えが毎回同じで、それが気に食わないのかもしれないけど。
「何回も言わせないでくれよな。ショウくん、君はこっち側じゃないんだ。早くあっち側に行きなよ。」
「クソ、相変わらず食えねぇヤツだ。俺じゃなくてハタちゃんのこと、聞いてんのに。」
「俺？ 俺は感謝の分だけを返す。返し終わったら、好きなとこに行くよ。」
「はっ、そーかよ。」
そうして時計を確認し、焦りながら帰ってった。授業が始まるんだろうなー、ご苦労なこって。
ホントに、小さな台風みたいなやつだ。ショウくんのせいで、ここは居心地が悪い。
「さて、と。どこ行こっかなー。」
地上を見下ろした。黒酢中の近くの中学校に行こうかと思った。
俺は、そう遠くない塩中の屋上へ、跳んだ。
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Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっちゃ面白いです！！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - のーまさん» ありがとうございます！ 応援ほんと嬉しいです、これからも頑張ります！ (2016年11月3日 9時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
のーま - 爪本部大好きなので嬉しいです…！応援してます！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 6b0f5ffe7d (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - さっちゃんさん» まさかのです、だいぶ昔ですが！はい！ (2016年10月30日 0時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» ありがとうございます！ そう言ってもらえると嬉しいです、更新頑張ります！！ (2016年10月30日 0時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるな｡ | 作成日時：2016年9月21日 2時
