支配X�� ページ18
それからエクボはちょいちょい遊びに来るようになった。人としてくる時もあるし、霊体のまま来る時もある。
人としてくる時はいつも違う人だけど、エネルギーがエクボのものだから、すぐに分かる。
「エクボ、私ね、小学校二年生になったんだよ！」
「･･････もうそんな歳か、お前。」
「うん！ 支配力も制御できるようになったもん！」
「いや、Aはまだまだだぜ。証拠に、この上級悪霊エクボ様を除霊できねぇじゃねーか。」
「そんなこと無いもーん！」
そうして月日は流れ、エクボが遊びに来なくなった。
「エクボ･･････どこいったんだろう。」
あれが、エクボを見た最後だった。
「な、エクボは俺のこと覚えてねーか!?」
「お前さん何言ってんだ？ お前みたいなの知らねーぞ。」
「ほら、6年前！ 茶髪のロング！ オレンジのランドセルの！ 覚えてねーのか？」
「6年前だぁ？ んなの･･････覚え、て･･････」
「どーした？」
エクボの言葉が途切れた。心なしか、目を見開いているように見える。
「ちょっと待てよ、あの超絶キュートな子しか俺様知らねぇぞ。エクボエクボって･･････こんな生意気なガキなんて･･････イヤ、でも･･････!?」
「エクボ、大丈夫か？ って、ぅわ！」
エクボが俺の顔面スレスレまで近づいてきた。なんか既視感だな。
「俺様がお前にやっていた癖は!?」
「はぁ？」
エクボが俺にやっていた癖。そんなの覚えているわけがない。でも･･････あの感触だけは、忘れていない。
「ほっぺた、良く挟まれてたような。両手で包み込むみたいに、ぎゅーって。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっちゃ面白いです！！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - のーまさん» ありがとうございます！ 応援ほんと嬉しいです、これからも頑張ります！ (2016年11月3日 9時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
のーま - 爪本部大好きなので嬉しいです…！応援してます！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 6b0f5ffe7d (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - さっちゃんさん» まさかのです、だいぶ昔ですが！はい！ (2016年10月30日 0時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - 黒乃栖+眞姫那@虚飾.og66661akasim.liarさん» ありがとうございます！ そう言ってもらえると嬉しいです、更新頑張ります！！ (2016年10月30日 0時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるな｡ | 作成日時：2016年9月21日 2時
