18話､さっそく壁ができちゃった。 ページ20
一階に降りてきたAは、さっきのフードを被っていた人に話しかけた。
「あの、相席いいですか？」
その人はいきなり話しかけられたことに驚いたのか、目をぱちくりしていた。そして、肯定するように笑った。
「いいのですよぉ、でもぉ、他に席もあいているのにどうしてここなのですかぁ？」
「あなたの目が綺麗だったから、ですかね。」
「まぁ、女の子からナンパされたのは初めてなのですよぉ。」
ニコニコ笑いながらも、頑なにフードを外そうとしないその人をじっと見つめながら、座る。
「つかぬことをお聞きしてもいいでしょうか。」
「なんなのですかぁ？ 何でも答えるのですよぉ。」
「じゃあ･･････。」
その人の耳元であろうところに顔を近づけて言った。
「あなた、エルフですよね？」
するとその人の顔から笑顔が消えた。だがすぐにまた笑った。目は、疑いの眼差しで。
「どうして、そう思うのですかぁ。」
「耳を隠しているのと、さっきの国王選定戦の時･･････ですかね。」
「そう、なのですか。あなたは、人類種なのですか？」
「･･････いまにてぃ？」
「えっ･･････人類種じゃないのですか？」
「あのあの、いまにてぃって何でしょう。」
「･･････え？」
目を見開くその人を見て、しまったと思った。
「人類種とは人類のことなのですよ？ 知らないのですか？」
「あー、はい。知らない、です。」
「あなた･･････一体何なのですか。」
その人の顔から今度こそ笑顔が消えた。
「えー････････････っと。い、いせか･･････田舎者、です？」
「人類種の田舎者って相当な言い訳なのですよ」
「いや、その･･････ちょっと失礼！ 『大嘘憑き』」
そう言って、空白兄妹のいる部屋に逃げた。
「･･････あれ？ 私今何をしていたのですかぁ？」
大嘘憑き。めだかボックスで球磨川禊が使う、過負荷だ。
それがAには使える。『魔法ではないから』。
これが自分が『イカサマ』である意味で。
『魔法』ではないから、魔法が使えるエルフでも感知出来なくて。
とても使い勝手のいい、至極最低な『学習』だ。
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あるな｡@ゆー(プロフ) - うららkさん» アドバイスないのですか…でも見に来て頂きありがとうございます！更新スピード問題ですよね。頑張ります！！ (2017年2月19日 20時) (
レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
うららk - しまった！すごかくではなくて、すごくです。間違えてすみませんm(_ _)m (2017年2月19日 12時) (レス) id: c357f5467c (このIDを非表示/違反報告)
うららk - アドバイスがないくらいすごかく面白かったです！続きが早く見たいな（＾ω＾） (2017年2月19日 12時) (レス) id: c357f5467c (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡@ゆー(プロフ) - 緋月さん» コメントありがとうございます、更新遅くてすいません…頑張ります！ (2016年12月10日 22時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - すごく面白かったです！続き楽しみにしています｡ (2016年12月10日 14時) (レス) id: ecad0cdae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるな｡ | 作成日時：2015年7月15日 1時
