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1.〜天空の国〜 ページ3

壊れた鉄格子を飛び越え外に飛び出した…

のはいいものの、生まれてから1度も自分の羽で飛んだことがないため力を入れられず私は真っ逆さまに落ちていく

「っと……あぶね〜大丈夫か?」

すると私が飛べないことを知ったうらたさんが姫抱きをして支えてくれた
そしてゆっくりと地上に降り立ちそっと下ろしてくれる

『…大丈夫です……どうやって飛ぶんですか…?』

「それは知らん。慣れだ慣れ」

慣れって…もっと他の言い方ないのか
私が彼の発言に半ば呆れていると遠くから声が聞こえた

「シルエ!どこに行く気ですか!」

「戻ってきなさいシルエ!……隣にいる奴は誰だ!」

「…あれ、誰だよ」

『………………お父さんとお母さん…』

金色の大きな翼を持つ大天使のお母さんと白と黒の翼を持つ堕天使のお父さん
2人はこの天空の国の王だ

『もう知られてる……鉄格子を壊した時の音で兵士が気づいたのかも…』

「……流石に国の王を殺.るのはダメだよな…逃げるか。行くぞ姫様」

『………ちょ、待って…!』

さりげなく恐ろしい言葉を吐いて私の手を引いて走り出す

「待つかよ…!俺はあんたを連れ去りに来たんだ。やっと来たのに、ここで逃がしてたまるか…!」

連れ去りに来た……?なんで…私なんかを…

「待て!……くっ…構わない、矢を打て!」

「…あなた…!やめて、あの方にも翼がある…天空の国の人に攻撃してはダメ…王都に住む者が国の住民を傷付けたら…私達だけじゃない、あの子にも被害が…!」


後ろで2人が話しているのが聞こえる
お父さんがうらたさんのことを攻撃しようとしているらしい…私を守るために
この会話だけ聞いたら私は愛されてたのかもしれない
だけどわからないんだ…私は家族の考えていることが全くわからない
でもお父さんもお母さんも、私のことを可愛がって、今まで大切に育ててくれた…私は愛されてた………?
きっとそうだと自覚したとき、私はうらたさんの手を振り払っていた

「?!…おまっ」

驚いているうらたさんに構わずお父さんとお母さんに向かって叫ぶ

『お父さん!お母さん!ごめんなさい!私、外の世界を見てみたいの!!……私の最初で最後のわがまま、聞いてください!』

お願い…と心の中で祈る
わがままなんて今まで言ってこなかった
ずっと我慢してた
だから、聞いて欲しいんだ
もし聞いてくれなかったら大人しく城に引き返すつもりで居る

しばらく待っているとお母さんの声がすぐ近くで聞こえた

「シルエ───」

・→←せってー



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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船   
作品ジャンル:ファンタジー
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*ぜぶる*(プロフ) - はい◎楽しんでいただけたら幸いです…! (2019年4月6日 17時) (レス) id: dc80dfc2f9 (このIDを非表示/違反報告)
nanohana1448(プロフ) - *ぜぶる*さん» そうなんですか! (2019年4月6日 17時) (レス) id: 0aec07dd47 (このIDを非表示/違反報告)
*ぜぶる*(プロフ) - nanohana1448さん» そうです!2018年のうしさせハロパ衣装見たときにふと思いついたので… (2019年4月6日 17時) (レス) id: dc80dfc2f9 (このIDを非表示/違反報告)
nanohana1448(プロフ) - もしやこれ、メルスト参照ですか!? (2019年4月6日 14時) (レス) id: 0aec07dd47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*ぜぶる* | 作成日時:2018年11月21日 22時

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