ぶろっこりーすぷらうとの幻想

Yusei.Y×Keito.K* ページ30

せっかく俺が早く帰ってきたというのに慧人は

“遅くなります”

ただそれだけで11時半まで帰ってこない。どういうことよ、俺が今日帰り早いってちゃんと言ってたよね。

｢たらいまぁ！勇征くん〜｣

聞きなれた声が楽しそうに俺を呼ぶ。いつの間にか時間は過ぎて時刻はもう12時過ぎ。

｢ごめん、ちょっと気抜いてたら飲みすぎてたみたい｣

なっちゃんが心底申し訳なさそうに慧人を支えながら俺に引き渡してくれたんだけど、その間もずっと慧人がへらへらしてるのが気に入らない。

｢ありがと〜、なんか迷惑かけたみたいでごめんな｣

｢俺は全然。お前、勇征に迷惑かけんなよ｣

｢わぁってますって〜大丈夫れす｣

呂律すら回っていない慧人に苦笑しながらなっちゃんが帰っていく。ドアがしまった瞬間、慧人を担ぎあげてベッドにダイブ。

｢頭痛くない？｣

｢ぜ〜んぜん大丈夫れぇす｣

｢体調大丈夫ならお仕置しないとね〜。彼氏でもない男に送られて夜中に帰ってくるなんて俺じゃなきゃ許してくれないよ？｣

｢…ごめんなさいっ…ふえっお仕置…ごめんなさい｣

｢泣くなって、俺は優しいから許してあげるから。な？その代わり、ちゃんと俺の言うこと聞いて｣

｢はい…僕何したら…｣

｢ん〜とね、じゃあこれ、頑張ろうな｣

俺がベッドの近くの棚から取り出した物に慧人が目を見開く。

｢何それ…怖い…｣

俺の手の中にあるのは、男の象徴をかたどったオモチャ。怖いっていう気持ちは分かるけど、今日はお仕置だから。

｢大丈夫、俺のより小さいでしょ？｣

｢でも…怖い｣

｢俺今まで1人で家で待ってたんだよ？悲しかったなぁ…｣

｢…っごめんなさい｣

くりくりの目から零れ落ちる雫を優しくふき取って、安心させるようにそっと抱きしめる。

｢お仕置、頑張れるな？｣

｢はい…｣

慣らさずともゆるゆるなそこにさっきのオモチャをぶち込む。

｢っぁ、苦し…ゆせくん、抜いて…｣

｢ダメ、まだ入れただけだから。スイッチ入れるからね、何回でも好きにいけ｣

カチ、とスイッチを入れるとブルブルと中で震え出したのが分かる。

｢っぁぁあ!?変なとこ、当たっちゃってるっだめだめだめっ｣

｢まだ1だから。あと4段階あるよ、もういっちゃう？｣

｢いくっやだ、ゆせくんのがいいっやだやだっひぁあっ！｣

｢はい、1回目〜｣

自分の腹に白濁を飛び散らせた慧人に意地悪にそう言う。果てても止まらない快感にガクガクと震える慧人を横目にもう一段階スイッチを上げた。

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