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好きな人。 ページ20

春、入学式。








ー「あ、花びら付いてるよ」







名前も知らない
ただわたしの頭に乗った桜の花びらを
取ってくれた人に恋をした。








「あっ、ありがとうございます‥」





待ちに待った高校生活初日から
憧れていた出来事が起きた。




しかも、びっくりするほどのイケメン。
何組なんだろう?もしかしたら先輩かな?




軟骨に十字架のピアスをつけて
おとなしい笑顔に落ち着いた優しい声。






恋だ。完璧に一目惚れ。





不安とワクワクを胸に教室に入った。
友達‥できるかな。







ありがたいことに窓側の1番後ろの
最高の席だった。


あ、あの桜の木から花びらは
飛んできたのかな?


校庭の近くに大きな桜の木が
立っていた。
ありがとう、わたしの頭に飛んできてくれて。







「‥もしかして、さっきの子、?」




ガラッと椅子を弾く音がして
隣を見たら、さっきの今ずっと頭でぐるぐる
流れてるさっきの彼がいた。



やった。同じクラスだ。
しかも、隣の席だ。しかも、顔を覚えられてる。





「‥あっ、お、同じクラスなんだね!
さっきは教えてくれてありがとう!」





緊張したら早口になってしまう。
はあ、つらい。




「いえいえ。これも何かの縁だと思うし
よろしくね」




にこって笑った彼に心臓がドキドキする。
かっこいい、かっこいい、かっこいい。





もう友達なんか作るのは忘れていた。
彼と何を話そうか。これから先、わたしは彼とどうなるのか。




そして新学期恒例の自己紹介が始まった。




「サランです。1年間よろしくお願いします。」



わたしは手短に答えて
席に着いた。




隣の彼の名前、気になる。
早く彼の番にならないかなとワクワクして
そしてついに彼が席を立った。



「ホンジスです。よろしくお願いします。」



わたしと同様彼も手短に
自己紹介をして席に座った。




‥ジス、君。



ジス君って言うんだ。かっこいい名前。





大人しそうなだし落ち着いた雰囲気があるのに
耳はたくさん空いてるし、でも軟骨だけにしか
ピアスは開けてないっぽいけど。
昔、ヤンキーしてたとか?




いや、ないだろうな。






ばれないようにジス君の
横顔を盗み見る。


うわあ、ほんと綺麗な顔してるなあ。
先生のしょーもないギャグに小さく笑ってるし。‥かわいい。




、彼女、いるのかな。





文化祭。→←誰にも渡したくない。



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りさ - このお話やばいです。ほんとに。もうドキドキ半端ないし、続きが読みたくて夜も眠れないです笑笑。更新頑張ってください! (2019年7月31日 1時) (レス) id: 2327218ebe (このIDを非表示/違反報告)
すーさん(プロフ) - 凄く好き、本当に、 (2018年6月14日 19時) (レス) id: 387114ba65 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るうさん» るうさんはじめまして!ありがとうございます!私も心臓痛いです(笑)(笑)これからも何卒よろしくお願いします! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - ヤクさん» ありがとうございます! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るっちさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しし氏 | 作成日時:2017年6月3日 0時

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