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高校生。 ページ6

「おはよージョンハン」




朝、チャイムがなるギリギリで
教室に入ってくるこの女。




「おはよ、A」





半開きの目で俺の隣の席に座って
その途端机に突っ伏した。




俺、ユンジョンハン。
親の転勤で高一の頃にこっちに
転校してきた。


自分で言うのも何だけど
まあこのビジュアルのおかげで転校初日から
告白パラダイス。



授業中でもクラスの女子からの
暑い視線は送られてくるし
休み時間になれば俺の周りに女子が集るし




適当に彼女作って、めんどくさくなったら
分かれての繰り返しをしてたら
あいつは女ったらしだって噂が流れた。


その瞬間からあんまり前みたいに
女子が集ることはなくなった。



まあ、告白されない日なんかは
ないんだけどね。



そして高校二年生に上がって
適当に毎日過ごしてたら隣の女がなんとなく
気になって。


初めてみた。この俺様が隣の席だってのに
毎日毎日寝てる。



顔はブサイクでもないしどっちかって言うと
可愛い顔をしてる。




気になった俺はそれからと言うもの
とにかく彼女に話しかけたのに
うん、とか、そうなんだ。しか言わないし
なんなら俺の話もめんどくさそうに聞いてる。




今までの女は俺が話しかけたらすぐに
イチコロだったのにこいつは違った。




俺がどんだけアピールしてもAは
眠たそうに頷くだけ。




そしていつの間にか俺はAとの
関係がすごく気に入っていた。


AもAで最初は
うっとおしそうな顔をしていたけど
俺がめげずに毎日話しかけていたからか
最近はちょっと返事もしてくれるようになったし
俺のことをジョンハンって呼ぶようになった。





正直、どきっとした。
異性に名前を呼ばれることは慣れているけど
なぜだがAから呼ばれるとどきっとした。



そして俺もAのことをAと言い
友達がいないAと毎日一緒にいてあげた。





俺がAの存在に気付かなければ
Aはこの3年間地味に過ごしていたのに
俺が気付いちゃったせいで、Aは今や
学校中の女の子を敵に回したようなもんだ。



まあ、その本人は気にしてないみたいだけどね。




そういうとこだよ、A。
俺がAのこと好きなとこは、そういうとこ。

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りさ - このお話やばいです。ほんとに。もうドキドキ半端ないし、続きが読みたくて夜も眠れないです笑笑。更新頑張ってください! (2019年7月31日 1時) (レス) id: 2327218ebe (このIDを非表示/違反報告)
すーさん(プロフ) - 凄く好き、本当に、 (2018年6月14日 19時) (レス) id: 387114ba65 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るうさん» るうさんはじめまして!ありがとうございます!私も心臓痛いです(笑)(笑)これからも何卒よろしくお願いします! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - ヤクさん» ありがとうございます! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るっちさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しし氏 | 作成日時:2017年6月3日 0時

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