BLACK SCHOOL-ブラック・スクール-

おやすみ ページ23

めめくんは布団に入るなり

目黒「ん」

私「なぁに？」

目黒「手、繋いで…欲しい」

ここで断るとさっきみたいに気まずい空気になるのも嫌だから

私「いいよ。おやすみ」

目黒「おやすみ、ぐっすり眠れそう」

そう言ってめめくんはゆっくり目を閉じた

私「はぁ…」

私、めめくんの【彼女】じゃないんだよね？

告白もされてないし

でも、何度も勘違いしてしまいそうになる

さっきの「一緒に寝よ」って言われた時

背筋が凍りついた

もしかしたら…ね？

ワンナイあったかもしれないじゃん。

でも相手は病人だし

全力で断ったつもりなんだけど

めめくんは、どう言う意味で「一緒に寝よ」って言うたんだろ

(この意味が後日知るとはこの時は分からなかった)

じぃとめめくんの顔を見ていたら

本当によく整った顔だな

特にこの色っぽい唇

さっき、この唇でキスされたんだ

と思っていたら急に恥ずかしくなってきた

「どうか目を覚ましませんように」と願いながら

気づいたら私からめめくんにキスをしていた

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