今日:9 hit、昨日:33 hit、合計:7,271 hit
小｜中｜大
赤本 ページ15
私は咄嗟に赤本を本棚に戻した
声で分かった
私「阿部くん」
亮平「この本、取りたいの？」
私「え？」
この本っていうのは、私がさっきまで見ていた赤本
慌てて戻したから一冊だけピョンと出ている
私の身長だと、少し背伸びして取らないといけない位置にある赤本を阿部くんはサラっと取ってくれた
私「あ、ありがとう」
亮平「いいえ。外大、受けたいの？」
私「昨日、オープンキャンパスに行ってきて、通いたいなって思ったから赤本を見てみたけど…お手上げだなぁ。阿部くんは、どこ受験するか決まった？」
亮平「上智大学の理工学部」
私「か、賢すぎる」
亮平「そんなことないよぉ。あ、語学系に行きたいなら上智大学にも国際教養学部ってのがあるよ」
私「無理だよ」
目黒「〇〇？」
私「あ、めめくん」
目黒「赤本、見つかった？」
亮平「あ、ども」
私「見つけたけど…一問も解けなかった」
亮平「2人仲良いよね。この間、会った時はテスト勉強だったっけ？いつも2人で帰ってるの？」
目黒「まぁね。中学校、隣の学区だし、家もそこそこ近いし」
亮平「ふーん。じゃ、俺、予備校あるから！またね！」
私「バイバイ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩華 | 作成日時：2022年1月24日 10時
