転校先にはバスケ部がなかった【黒バス】 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:697,320 hit

4 ページ4

笠松さんは部活あるとかなんとか言って行ってしまった。かっこよかった。

メアドも交換したし…あ、メール。忘れてた。

開いてみると、あいつらからだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

やーい！そっちはどうだー？東京っていい響きだよなー！

俺らもバスケ、頑張ってるぞー

海崎、バスケうまいからすぐスタメン入れると思うけど、俺らのことも忘れんなよ！

バスケ部一同

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「あー、いいなー。」

最後にバスケ部の仲間がピースしてる画像を見て囁く。

無性にバスケがしたくなって、近くのストバスに寄った。

「さーて、発散しますか。」

1人でもバスケは楽しいよ。…ぼっち言うな。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

夕方、日が暮れるまで練習していた。

「…あー、疲れた。」

近くのベンチに座って一休み。

人が誰もいない、ただ一つボールが転がってるだけのコートを見ると、

なぜか悲しくなる。

つまらなくて仕方がなかった。

やっぱ、ぼっちは慣れんなぁ…

.

？「あの、ここ使ってもいいですか？」

…お前いつからそこにいたんだよ。影薄っす…

「あー、いいっすよ。もう終わろうとしてたんで。」

なぜか心なしか目ぇキラキラさせてないか？なんかしたっけ、俺。

？「ありがとうございますっ！」

若いってええね。元気だね。

その影薄男くんは俺の隣に鞄置いて、バスケットボールを出した。

え、鞄盗んでいいの？…うそうそ☆

「あれ？」

ボール、擦れてる。

なかなかここまでつるっつるなボールないよ？

努力してんだね、影薄男くん。

やっぱり、上手いんだろうなぁ…

？「あっ…」

ふと、影薄男くんに目をやる。

すると、影薄男くんが打ったボールがリングに当たって跳ね返り、

見事に顔面クリーンヒットしていた。

…下手くそだったぁぁぁああああああ！！？