転校先にはバスケ部がなかった【黒バス】 (ページ30)

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一瞬空気が張りつめた。

審判「整列してくださーい！」

なにも知らない審判が言う。

黛「…ほら、A。行くぞ。」

「…うっす。」

それを合図にみんなが整列していく。

黛「落ち着けよ？」

落ち着いていないわけではない。逆に落ち着き過ぎてるくらいだ。

審判「それでは、＊＊中対○○中の試合を始めます。」

ビーーーーッ！！

「「「お願いします！！」」」

それぞれ配置に着く。

ジャンプボールは黛先輩、相手は…こいつも体格いいな。

相手チームを見ると、高尾以外が結構いい体してる。

パワー中心ってか。

…ってことは、高尾は何かそいつらにできないものを持ってるな。

ジャンプボールを制したのは…

高尾「ナイスでっす、先輩！」

相手チームからか。悪くない。

高尾「おっ。」

そして、高尾のマークは俺だ。

高尾「海崎さん、でしたっけ？さっきは酷いこと言ってくれましたねーw

傷ついて負けちゃうかも…

なーんてな♡」

俺の目を見ながら、高尾の後ろにいるやつにパスした。

そいつには、マークが外れていた。

普通にシュート体制に入る。

俺が動こうとすると、高尾が阻止する。

高尾「海崎さんのマークが俺で、災難ですよねー。」

2点先制された。

まぁ、いい。いいものを見たからな。

「黛先輩、これから俺にボールください。」

黛「？ああ。」

藍塚が黛先輩にパスして、もちろん俺にボールが渡る。

高尾「行かせねぇっすよ。」

すぐにマークがくる。

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「誰がお前を越すって言った？」

一歩後ろに下がって、シュートする。

ボールはゴールに吸い込まれていった。

高尾「？！」

お前はいい目を持っている。

パスとカットは誰よりも上手い。その目にあってるからな。

だったら俺は誰にもパスしない。

…ある程度時間が経つまではな。

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