婚姻届は破り捨てました。【降谷零】

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降谷さんの愛車の前に着くと拘束されていた手がやっと解放される



降谷さんはズボンのポケットからキーを取り出しロックを外すと助手席のドアを開け



「どうぞ」



と微笑んで私を見る



「ありがとうございます」



いつものように笑って返そうとするがたぶん上手く笑えていない



降谷さんの紳士的な振る舞いは付き合いたての頃から変わらず初めてのデートでされたときはびっくりしたが二回三回…と回数を重ねると慣れてしまった、慣れって恐い…



車の中に乗るとふわっと甘い匂いがする


女の人の香水の匂い



私はずいぶん降谷さんの車に乗れなかったのに…


きっとこの香水の匂いの人はよく乗ってるんだろうなー、なんて



別れを切り出す前の女がなに考えてんだろ…



私は車の窓に映る降谷さんの横顔を見つめた。




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更新遅くなってすみません(;´A｀)

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