三十九話 ページ45
逆行前の記憶を辿り、萩原が今爆弾を解体しているであろう二十階を目指す。
自分の記憶には自信があった。それでも数人の警察官とともに爆弾を解体する萩原の姿を見つけると間違っていなかったと言う事にすこし安心する。
でも、まだ安心するのは早い。ここからが本番なのだから。後から真っ直ぐ萩原に向かう。私に気づいた警察官が驚いて止めようとするがそれを無視して萩原の腕をぐいっと掴む。
「なっ、A!?まだ避難して…」
「萩原、今すぐここから避難しよう。勿論、今この場にいる全員で」
「何言って」
「その爆弾、爆発するから」
驚愕する一同から萩原の手元にある爆弾に目線をうつすと、既にタイマーは5秒の時間を残し止められていた。流石と言うべきか。
でも、解体がここまで来ているということは…ギリッと奥歯を噛み締める。もう、時間が無い。
「このタイマーはもうすぐ生き返る。そのタイミングは分からないけれど間違えない。だから」
「まてって、A!そもそもなんでAがそれを」
「説明してる時間はない!
萩原が思う事も勿論わかってる。
でもお願い、私の頭がおかしくなったと思ってくれてもいいから」
「A、」
「もし、それでも萩原が拒むのならば今ここで萩原を殴って気絶させてでも連れていく。」
萩原の目をまっすぐと見る。自分でも無茶苦茶なことを言っているのは分かってる。それでも、諦める訳には行かない。暫くその場に沈黙が続く。そして
「…降参。」
「え?」
「Aがこの手の嘘をつくとは思えないし、何より手が震えてるからな」
「!」
何より友達の頼みと来たらしかたないよなーと笑いながら萩原は立ち上がり全員に避難の指示を出した。
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ゆっきー(プロフ) - 黒姫♪さん» 了解しました!ありがとうございます( *˙ω˙*)見に行かせて頂きますね!(●´ω`●) (2018年12月30日 12時) (レス) id: 22c781a7f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫♪ - ゆっきーさん» いえいえ。 私も体に気を付けますね! 私の作品の題名は、[名探偵コナン]白から黒に染まった運命と言います。 是非とも私の作品で感想もお願いします。 (2018年12月30日 12時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 黒姫♪さん» こんにちは!閲覧、温かいお言葉ありがとうございます!最近本当に寒いですよね…黒姫さんもお体に気をつけて下さいね( *˙ω˙*)ぜひぜひ、読ませて頂きたいです!それで、御手数お掛けしますが題名を教えて頂いてもいいですか…?|´-`) (2018年12月30日 12時) (レス) id: 22c781a7f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫♪ - とても面白かったです。 更新、自分のペースで頑張ってください。 寒い日が続いているので体に気を付けてくださいね? 私も名探偵コナンの作品を書いているので良かったら読みに来てください。 もし、私の作品の題名がわからない時には、教えますか? (2018年12月30日 12時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - サクラサクさん» はっ(゜ロ゜) (2018年12月29日 13時) (レス) id: 22c781a7f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作成日時:2018年11月4日 22時