二話 ページ4
___
「…ぇ、ねぇ、A!」
「…うぇ?」
目を開けると目の前にはやっと起きた、どんだけ熟睡してんの。
と呆れたように笑う杏子の姿があった。そして
「え、なになに?Aさんまた寝てたの?」
「ほんとによくやるな」
「まぁ、その度胸だけは認めてやるよ」
「だな」
「どうした?間抜けな顔して。寝ぼけてるのか?」
「え…?」
萩原、諸伏、松田、伊達、降谷…?
どうして…なんで…
「諸伏、松田、萩原、伊達…何で…四人とも死んだはずじゃ…」
私がそう言えば四人は目を点にし、次の瞬間に声を上げて笑い出した。
「はははっ、Aさんやっぱまだ寝惚けてるのか?」
「俺らが死んだはずって、そんなわけないだろ?」
「第一、一番早死しそうな降谷だけが生きてるなんざ有り得ねぇだろ」
「は?」
「あーほら、お前らすぐ喧嘩すんな」
臨戦状態に入ろうとする降谷と松田を伊達が呆れながら止めようとする。
それはもう二度と戻るはずのない紛れのない失われたはずの日常だった。
そんな光景が信じられず全力で頬をつねれば涙が出るほど痛む頬はこれが夢では無いことを確かに表している。
どうなってるの?それに私だってあの時鉄柱の下敷きになって死んだはずじゃ…
それにここって…
ふとひとつの可能性が頭を過り、まさかなと思いつつもねぇ杏子と言葉を紡ぐ。
「いまって__年だよね?」
「はぁ?何、ほんとに寝ぼけてんの?今は__」
「っ!」
杏子の口から紡がれたその答えに確信した。
ここは私達がまだ警察学校に通っていた頃の年で私は
__逆行している。
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ゆっきー(プロフ) - 黒姫♪さん» 了解しました!ありがとうございます( *˙ω˙*)見に行かせて頂きますね!(●´ω`●) (2018年12月30日 12時) (レス) id: 22c781a7f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫♪ - ゆっきーさん» いえいえ。 私も体に気を付けますね! 私の作品の題名は、[名探偵コナン]白から黒に染まった運命と言います。 是非とも私の作品で感想もお願いします。 (2018年12月30日 12時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 黒姫♪さん» こんにちは!閲覧、温かいお言葉ありがとうございます!最近本当に寒いですよね…黒姫さんもお体に気をつけて下さいね( *˙ω˙*)ぜひぜひ、読ませて頂きたいです!それで、御手数お掛けしますが題名を教えて頂いてもいいですか…?|´-`) (2018年12月30日 12時) (レス) id: 22c781a7f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫♪ - とても面白かったです。 更新、自分のペースで頑張ってください。 寒い日が続いているので体に気を付けてくださいね? 私も名探偵コナンの作品を書いているので良かったら読みに来てください。 もし、私の作品の題名がわからない時には、教えますか? (2018年12月30日 12時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - サクラサクさん» はっ(゜ロ゜) (2018年12月29日 13時) (レス) id: 22c781a7f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作成日時:2018年11月4日 22時