54話 (芹沢) 「見ていかねば、どうなるか分かっているのであろうな？」 ページ16
海side
どうして、こんなところに西の頭領が…
A様を追いかけ、ついた部屋の先には沖田と西の頭領、風間千景の姿があった。
西と東。
けして、仲が良いとは言えなかったが、それなりには繋がりはあった。
池田屋に踏み込んだ際に強い鬼の気を感じたとは思ったがまさか、それが風間だったとは
しかし、感じたのは３つ。
そのうちの１つが風間なら、あとの二人は……
海「くっ、」
さすが、西をまとめているだけのことはある。
だてに、頭領をやっているわけではないらしく力が強くなかなか歯が立たない。
A「海さん!!」
後ろからは、Aの声。
俺は、ここで負けるわけにもいかず鬼の力を使う。
すると、少しはこっちが有利になったが、風間は恐らくまだ本気ではない。
風間と鍔迫り合いとなり睨み合う。
すると、
━━たすけて
沖田「なっ……Aちゃん!!A！」
かすかに聞こえたAの声と、焦るような沖田の声。
慌てて後ろを振り返ると、真っ青な顔をした
A。
海「っA様！」
慌てて刀を手放し、Aに手を伸ばすが間に合わず、Aは俺の手をすり抜けるように地に倒れる。
どうして、
Aのいた場所の近くには、沖田しかいない…
もしや無理をしていたのだろうか
すぐに、Aを抱き起こそうと一歩踏み出したとき、
沖田「なっ！海くん、後ろっ！」
海「っ！」
しまった！っと思えどもう遅く鈍い音とともに風間の刀が脇腹へと刺さる。
風間「灰銀家も堕ちたものだな。戦いの最中に目をそらすうえに刀を手放すとは、ずいぶんと舐められたものだ」
傷口はすぐに塞がったが出血が多かったのか、周りが少しぼやけ傷口があった場所が遅れて痛みだす。
立っていることが辛くなり、地に膝をついてしまう。
荒い呼吸を整えようとするが、Aが気にかかってなかなか上手く行かない。
その間にも、風間はどんどんとこちらへ足を進めてき、俺の目の前で立ち止まると大きく刀を振りかぶった。
早く傷を塞ぐために鬼の力を大量に使ったため、判断が鈍り頭では逃げろと言っているのに一向に足が動かない。
後ろで沖田が何かを叫んでいる。
俺をめがけて振り落とされる刀が、とてもゆっくりと見える。
ちっ
せっかく、Aと千鶴にあえたってのに
もうここで終わりか……
生意気なアイツにもまだ会えてねぇのに……
空、わりぃが後は頼んだぞ
俺は覚悟をきめ、次に来る痛みに耐えるようにそっと目を閉じ、そのまま体をゆだねた。
55話 (新見)「見ていくのでしょうな？」→←53話 (小鈴) 「どうぞ、見ていっておくれやす」
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めいさい - とっても面白いです！夢主が可愛い…(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))がんばってください！ (2016年7月30日 15時) (
レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
誠桜花(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです(^^) (2016年2月5日 16時) (レス) id: 327c7a7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
燐ﾀﾛ - 面白かったです(’-’*)♪続きが気になります！更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!! (2016年2月5日 15時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
誠桜花(プロフ) - 麻里♪さん» ありがとうございます！ (2016年2月4日 5時) (レス) id: 327c7a7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
麻里♪(プロフ) - 一気に読ませて頂きました！！！更新、頑張ってください。気長にお待ちしております。 (2016年1月23日 15時) (レス) id: e0df6ff759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠桜花 | 作者ホームページ：http://1015
作成日時：2015年2月20日 16時
