50話（島田）「見ていって貰えますか？」 ページ11
確か、この辺から声が聞こえた気が……
すると、近くの部屋の中に長身の男が立っているのが見えた。
そして、その男の視線の先には…
A「平助っ!?酷い怪我……」
平助「っ、A!?」
平助は、壁に突っ込むようにして倒れ込んでいて、額からは沢山血が溢れでている。
すごい、出血の量だ。
天霧「私には、戦う理由がない」
A「え……？」
天霧「私は長州に与する者ではありません」
ーﾊﾟﾝｯ
空「ちょっと待ちなよ、アンタに戦う理由がなくてもオレ達には、あるんだよねぇ」
海「……っ！お前、鬼の血筋か？」
？
鬼？
もしかして、初めて会ったときに２人が言ってた…
この人も、鬼…なの？
普通の人にしか、見えないけど…
天霧「!?…あなた方は、いえ。今日の所はこれで失礼します。」
平助「あ、待ちやが…れ……！」
そう言って、男は窓の外に消えていった。
空「しまった！……くそっ、逃がしたか」
そんな様子を横目に、僕は必死に平助の額の傷に手拭いを押しつける。
しかし、なかなか血が止まってくれず平助の意識も薄れてきている事に、気がついた。
A「へ、平助っ平助」
平助「へへへっ、本当参ったよ。情けねぇよな俺…」
A「……平助。…っ!?。
…そ、空さん、海さん、すみませんが平助のこと頼んでもいいですか？」
なんかイヤな予感がする。
背筋が凍ったような………
たぶん、総司が危ない。
海「え？、構いませんがどうかされたんですか？」
A「総司が…総司が危ない!!」
僕は、血で赤く染まった手拭いを近くに居た、空さんに押しつけるように渡すと僕は奥の部屋へと走った。
どうしてか分からないけど、総司がこの奥に居ることが分かった。
後ろから、海さんの声が聞こえる。
海「俺は、A様を追う。あとは、頼んだぞ！」
空「お前も、A様のこと頼んだからなっ」
海「あぁ」
Aは、刀がぶつかる音が大きくなってくるに連れて走るスピードも上がってゆく。
……総司、総司、総司っ
死んだら許さないんだから！
そのまま奥の部屋に駆け込むと、AとAの後を追ってきた海は走っていた足を思わず止めて息をのんだ。
A、海「っ!!」
開け離れた窓から、薄絹のような月明かりに照らされている部屋の中には影絵のような人がふたり…………
51話（綱道）「見ていってはどうでしょう？」→←49話（山崎）「見ていってくれるか？」
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めいさい - とっても面白いです！夢主が可愛い…(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))がんばってください！ (2016年7月30日 15時) (
レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
誠桜花(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです(^^) (2016年2月5日 16時) (レス) id: 327c7a7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
燐ﾀﾛ - 面白かったです(’-’*)♪続きが気になります！更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!! (2016年2月5日 15時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
誠桜花(プロフ) - 麻里♪さん» ありがとうございます！ (2016年2月4日 5時) (レス) id: 327c7a7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
麻里♪(プロフ) - 一気に読ませて頂きました！！！更新、頑張ってください。気長にお待ちしております。 (2016年1月23日 15時) (レス) id: e0df6ff759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠桜花 | 作者ホームページ：http://1015
作成日時：2015年2月20日 16時
