不審者ＪＫは花粉症らしい【宮治】 (ページ7)

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06 嫉妬、はたまたページ7

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『あっ！来た来た、おつかれ２人～』

そう言いながら校門でブンブンと大きく手を振る花城に、俺はとりあえず片手を上げて会釈。

もうすっかり遅くなってしまったが、こんな時間からシャボン玉するんか。

…花火とかやったらまだわかるけど、シャボン玉て。

軽く突っ込んでやりたいのを堪えて花城と相川の元へ早歩きする。

いつも一緒に帰ってる侑(ツム)のことは銀に任した。

「待たせてすまんなあ。」

『全然いいよ！夜のが花粉少ないしね～っ』

そう言って笑顔を浮かべる花城に(まあ顔見えへんねんけど)、俺もつられて笑顔になる。

『撮影のとき、っていうか今は花粉少ないからマスクもサングラスも外しちゃう！』

あ～、もうまた素顔になんのか

スナが惚れたどうすんねん、とか思ってしまって思わず口元を抑える。

スナが惚れたところで俺には関係ないやん

でもさっきスナが「愛着湧く」言うた時なんか嫌やったな。

いわゆる嫉妬というやつか、いやでもなんで花城に……？？

『よっしじゃあそこの公園いこ～！』

悶々と考え込んでいるうちにさっさと歩き進める花城。

相川がその後ろを慌ててついていく。

その様子を眺めて歩き出した時、隣に並んだスナが呟くように言った。

「花城、あんなかわいいんだね」

……………おん。

ちょっと変な返事をしてしまったが、スナが気にしてないようなのでまあいい。

花城が可愛いことが知られんのが嫌、なんて

なんかすっごい束縛男みたいやな、彼氏でもないんに。

『みゃーさむくん、はやく！』

笑顔で手招きする彼女に、俺はこの感情を知らないふりしておくことを決め込んだ。

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＊＊このお話はきっと短編集？見たくなるハズ＊＊

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