不審者ＪＫは花粉症らしい【宮治】 (ページ44)

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43 ありがとうオリゴ糖ページ44

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『しょーじきめちゃっくちゃ助かったよ～。ありがとう宮侑！！』

「呼び捨てやめい！！……とちゃうねん、そや聞きたいことがあったんや」

だからこんな人気のない廊下に呼び出したのね。

宮侑についてきてる途中ちょっと不安だったよ。なんかリンチあうのかなあって。(※失礼)

そんなこと考えながら宮侑を見上げる。

「やのになんか急に東京行くし。聞くタイミング無くなったっちゅうねん」

『あっはは、ごめんご～』

「思っとらんやろ！」

あはは、とまた笑う私に、宮侑はまったく、とむくれた様子だった。

でも仕方なくない？こんなにツッコミ鋭い人なかなかいないもん。みゃーさむくんといい勝負。

すなくんも結構ツッコミいい線行ってるけど、私のメンタルが傷つく。

絵菜はまだまだですなあ。あ、そんなのどうでもいい？ごめんね。

『ほんで、本題は？』

ひとしきり笑ったので尋ねてみる。

「せやった……自分、治(サム)のこと好きやろ？」

『へっ！？』

唐突な質問。驚きすぎて目ん玉ずり落ちるところだったよ、あぶねえ。

って、え？なんでなんでなんで？？

一番の友達である絵菜にも言っていなかった秘密をあっさり見破られていることに焦る。

誰にも言わないようにしてたのに……なんでだ。

『な、なんでそう思ったの、、』

「ん？目やな、目。俺みる時と全く違う目してたで。」

私の目元を指差してにいっと笑う宮侑に、私は瞬きを数回した。

『 …………それだけ？』

「おん。」

それだけで好きって断定しちゃうのこの子……？？

怖いんだけど………

とか言ってる場合ではない。いやあるかもしんないけど。

そろそろひとりで抱えるのも惚気たくて仕方なかった頃だし、バラしちゃおう。

そう決意を決めて宮侑の目を見る。

『それだけじゃ根拠にならねえなあ……………でも白状します好きです！！！』

「おーっと急な大声に耳が驚いてる」

キーンゆうとる……って耳を塞ぐ宮侑をお構いなしに、言えた爽快感から廊下でシャトルランでもやろうかと構えるが、やめた。

ドキドキが治らない。人に言うだけでこんなドキドキするもんなの……。

「 ……まあ、それでや」

『うん？』

廊下に寝そべってたら(※え？)宮侑が私の前にゆらりと立ちはだかる。

「手伝ってやるわ」

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