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40 さよなら!!あとごめんなさい!! ページ41

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「 かんぱ〜い!! 」


「「「 かんぱーい! 」」」




雪絵さんの合図をはじめに、グラスが交わされる。

私とのお別れ会を開いてくれてるみたいです。INカラオケ。ありがたや八百屋って感じなんですけど。

私の隣に座る木葉くんは今日もイケメンでした以上。




「 いやーー四日間ってはええな!! 」


「 ほんとだよ!寂しくなるね! 」


『 四日間しかいなかった奴にこんな盛大な会開いてくれるとか嬉しすぎますよ〜…… 』




木兎さんとかおりさんの言葉に目を潤ませていると、

木葉くんが私の頭にぽんっと手のひらを乗せた。え、love so sweet流れる感じ???




「 そんくらい俺らを支えてくれてたってことよ。ほら飲め飲め! 」


『 ええ〜もう泣かせに来てますじゃん……!! 』




ジュースをやけになってグビグビ飲む。

涙出そうしんどいよ〜、みんないい人すぎて辛い離れたくない故郷を……(※故郷ではない)



そんなこんなでみんなで歌ったり踊ったり(?)して数時間経った頃、

私のスマホが音を鳴らした。


……電話?おとんかな。




『 あ、すみません 』


「 いいよいいよ〜木兎なんか歌っといて! 」


「 おうよ! 」




ドアノブを傾けて外に出ると、火や夜間空気が張り詰めた。

画面も見ずにスクロールして電話に出る。




『 もしもし、パピヨン? 』


「 なんで犬やねん……って、冒頭からボケて来んなや 」




パパ→パピー→パピヨンって流れなんだけど……と思った時、ゴリゴリの関西弁が引っかかる。

って言うかこの声、もしかしなくても絶対……




『 みゃーさむくん…!? 』




驚いて確かめるようにそう言うと、「なんや画面ぐらい見ろよ」と呆れられた。

いやそれはこちらの責任だけれども!!でも驚くのは驚くでしょうよ!!




『 どしたの?ハプニング? 』


「 ちゃう。なんや、その、声聞きたくてってやつや 」


『 …あっ、そ、そっか 』





思わぬ発言に口元が緩む。アンド急に胸がドキドキしてきた。どうしよう。


そっか、じゃなくてもっと良い切り返しあったのに。

そんなのも考えられないほど頭が回っていなかった。やっべえ心臓の音聞こえてないかな、




「 ……はよ帰ってこいよ 」


『 えっ?ああ、うん…… 』


「 ……ほな 」


『 はあい 』





短いな、なんだこの電話………

なんて思いながら、画面に浮かぶディスプレイに顔が緩んだ。






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ワグマン - スナの横顔は美しいです(;・ω・)夢主の性格が思ってたより面白かったです(* >ω<)更新頑張ってください楽しみです! (2020年8月10日 16時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2020年7月27日 20時

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