不審者ＪＫは花粉症らしい【宮治】 (ページ17)

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16 宿題って溜まりまくっちゃうページ17

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ピンポーン

「お、来た来た。出てくるわ」

「おん」

「ほんとに花城呼んだんだ」

インターホンの音でシュバッと立ち上がる俺と、すこし意外そうな顔をするスナ。

俺が女と絡むのは珍しい、とのことらしい。

まあそんなんよくて。

早く会いたいな、なんてちょっとキモいこと思いながらドアをガチャっと開けた。

途端、眩しい日差し。

「うお、日差し強いなあ」

『よっ、みゃーさむくん。』

細めた瞳が捉えたのは、ショートカットのサングラスをかけた海にいそうな人。

絶対美人やろな、って通りすがりに見ちゃいそうな整った鼻と口しとんな…じゃなくて！

「えっ、え、花城？」

昨日までのお団子ヘアーはどこに置いて来たんや！！

焦りながらそう確認すると、花城はふふっと笑って「ん、そーだよ」とＶサイン。

流石にこの季節にはキツイらしく、マスクはしてない。

それだけでいつも以上にかわええ(まあいつもは顔見えとらんけど)のに、

ショートになっておる。……なんや、絶対また誰かに目ぇつけられるわあ。

モヤモヤする感情が湧き出る。独占欲と言うのかこれを。

『肩下って頼んだのにさあ、なんかここまで切られたんだよねえ』

「ほおん……でもよお似合っとるで」

『本当？嬉しいなあ』

すこし照れながら褒めてみると、花城は嬉しそうに口元を緩めた。

なんかほんまにかわええ……。

なんて感極まってたら日焼けしてまうから

とりあえず家に入れた。

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