不審者ＪＫは花粉症らしい【宮治】 (ページ14)

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13 肝心なところでボケるのが楽しいページ14

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「花城もなんか持って来てくれてんのか？」

私の後ろに回した両手に握られる保冷バッグをじとーっと見つめてそう言うみゃーさむくん。

ありゃ、足の裏から丸見えだったわ。(隠す意味なし)

『うん、実は……でも試合終わりだからちょっとキツイかも、』

「いやいや全然ええよ。花城がくれるもんは全部食うたる！」

ほんでなんなん？？

と目を輝かせて尋ねてくるみゃーさむくんが可愛くて仕方ありません。

私はニコリと笑って、保冷バッグをみゃーさむくんに見せつけた。

『豚骨ラーメン』

「それは流石に重いわ」

ナイスツッコミ。

『ごめんごめん嘘』

「それほんまやったら俺対処法わかれへんしな？」

『 (無視)はいっ、せーかいは…じゃじゃーん！クッキーでした。』

「無視かいな」

保冷バッグから綺麗にラッピングしてあるクッキーを取り出す。

と、先ほどまであきれ顔だったみゃーさむくんの顔が明るくなる。

「うまそう…！」

そう言ってクッキーを大事そうに受け取り、「ほんまええん？嬉しいわあ」なんて

緩めた笑顔を見せた。

だから顔がいいんだってば、とキュンキュン(？)しながら私はそっぽを向く。

『んー味は保証しませんっ』

「え、花城が作ったん！！？店のんかおもたわ」

『ちょっと褒めすぎだよ』

いや本気やて！！なんて嬉しそうに笑顔でそう言う彼に、もう心臓爆破寸前。

もう今爆破予告されてっからな？？

っていうか褒められたら不味かった時すっごい気まずいよね、

でもみゃーさむくんに褒められたことによって私今テンション最高潮であります。

「んま！！花城おかし作りうまいねんなあ！」

『食べんのはっっや』

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