角名くんに降参してほしい女子ＶＳ角名倫太郎【稲荷崎】

第２８話 ページ29

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上には私の味方でもなんでもない赤の他人である天井。

下にはきっとえっちい♡な気分になっているであろう角名くんの姿。



ねえ何この状況拷問？



まあわたしから招いた事故であるのでなんとも言えないんだけどさ。

ううん、と唸りたいところでもありますが余裕そうな角名くんの笑顔にドキドキ鼓動が早まる。

どうしよう絶対酸欠



『 す、なく 』


「 俺を襲うなんて度胸あるね。まあそんな日もあっていいんじゃない？ 」



だめだ完全にスイッチ入ってらっしゃる



冗談冗談マイケルジョーダン☆とか言って流せるような空気じゃないよ、

きっと「何そのギャグ？しょうもないよ」というマジレスで私が傷つくという謎の流れが出来上がる


まあそんなことはどうでも良くてだな

すまん私には度胸もクソもないんだよ。本当に申し訳ない。



どうしよう本当にこの状況。私勇気ないよこれ以上。

押し倒した(まあ事故だけど)だけでも頑張った方だと捉えていただきたい。

縋るように角名くんを見ると、不適に笑われた。やだもうやだ。



「 やっぱり、そんな勇気ないよね須崎には 」



そう言って私の手を上から握って、自分のほっぺにすり合わせる。

角名くんほっぺ硬いのね、なんて言葉は飲み込んだ。




「 まずはキスから 」




そう言って腹筋使って起き上がると、私の唇を吸いばむように口付ける角名くん。

待って待って、もしかしてだけど。


もしかしてだけど〜もしかしてだけど〜




「 今日は手取り足取り教えてあげるね？変態 」




だよねその下り来ると思っっっっっっってたっっっっっっっっ！！！！！！









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