角名くんに降参してほしい女子ＶＳ角名倫太郎【稲荷崎】

第２３話 ページ24

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『 もう６時かあ……晩ご飯食べて帰る？って言いたいところだけどお金持ち合わせてません 』


「 じゃあ須崎の家行こうか 」


『 その流れ待ってました 』



角名くんと以心伝心するのは初かもしれない。というのは大袈裟なんだけど。

あの後ショッピングとかしてたら時間が経つのは早いもので、もう６時になっていた。


なので！！私の家で！！手料理ふるまっちゃおうかな！！いぇい！ってことね。

アンネフランクが「惚れ直させろ」って言ってたから。

料理で胃袋鷲掴みってやつやなうん。



『 角名くんと最寄も近いし我ながらいい案だと思う 』


「 そうだね 」



おい絶対適当に返事しただろ？？








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『 はいじゃあ作っていきまーす 』


「 イェーイ(棒) 」


『 棒読みやめてくださーい 』



角名くんの好物は？と尋ねると「チューペット」と答えられる。

なにそれ！！超可愛いんですけど！！じゃねえよ、晩飯だっつってんだろ

駄菓子屋でも行ってくるか？お？なんて言えませんので王道のハンバーグでも作りたいと思います。


ってことで玉ねぎみじん切りなう。



「 うわ、泣いてる 」


『 目がいてえ涙止まんない 』



リズムよくきっていますが何気に限界。

目が痛くて仕方ない。痛すぎて涙溢れまくり。感動映画見た後レベル。



「 舐めてあげようか？ 」


『 丁重に遠慮しておくね 』



切り終わったし。と一言添えて。

コネコネとハンバーグのタネを捏ねまわしてたら、腰に腕が回された。

おいおい料理中も私のＨＰ削ってくんのかよこの色気ダダ漏れ男め。



『 ちょーっと動きにくいかな？ 』


「 んーなんか眠いからさ 」


『 地面で寝ててほしいんだけど 』


「 彼氏に言う言葉じゃないでしょそれ 」



だって！！手元が狂ってハンバーグのタネがなんか……ん…なんかなったらどうすんのさ！！(大雑把)

でもまあ角名くん可愛いから思いっきり抵抗はできない。


ことをいい事に、彼の手がだんだん上に登ってくる。

おいおいフラグ回収の恐れありだぞ？？？



『 ちょ、やめ 』


「 一旦須崎食べていい？ 」


『 よくない！！ 』









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