ザクロの香りの正体、影山くん。２【影山飛雄】

第８４話 ページ37

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『 ちょっと離そうか 』


「 嫌っす 」



入浴後、私を見るなりなんなり急に影山くんが抱きついてきて結構焦った。

何があったんだろう彼。まあお風呂上がりの清潔感満載な香りゴチソウサマ〜〜


鼻をすんすんさせていい匂いにうっとりしていると、

影山くんが私の胸に顔を埋めたまま呟いた。



「 ………赤葦さんに告白されたって本当っすか 」


『 え"っ！！？ 』



衝撃の発言に思わず変な声を出してしまいました失敬。


なんで知っているのかという疑問は置いといて、いつか言わないといけなかったからいま言ったほうがいいよな。

別に嘘つく必要ないし、と思いながら私は「うん」と頷いた。



その返事に影山くんは目をいまより大きくしてから

私の体に回した腕をぎゅうっと強めに締め付けた。おっふ、なんだなんだ。



「 ……俺、じゃだめ、すか 」



！！！









おっとここで私に１００のダメージ！！！！！！

▶戦う

▶抱きしめ返す ←これでいい？

▶キスをする



影山くんのその言葉を聞いた途端、もう愛しすぎて愛が溢れる！！みたいな感覚になった。

ので、私も腕を回してぎゅうっと抱きしめ返す。



『 なわけないじゃん、むしろ影山くんがいい。 』



そう言って影山くんの方を見ると、胸から顔を上げて上目遣い状態。

ええええええええかわいい

私男子だったら絶対影山くんに惚れてる(？)



「 赤葦さんのがかっこいいですよ 」


『 私にとっては影山くんがいちばんかっこいいの！ 』



心配させてごめんね、と呟くように言えば



「 ………捨てられるかと思った 」



なんて言うから、「１日で捨てるとか日替わり彼氏じゃないんだから」と突っ込んどいた。









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