第82話 ページ35
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『 ぅえ、ちょ、は? 』
理解するための声が漏れる。が、全くもって理解できない。
え??私にブロッコリーあーんさせたのは好きだったからというの?
でもそれなら少し辻褄があう気もする。
だって好きでもない女子にあーんなんて頼まないもんね…?
いやでも…え?ん?
赤葦くんが私を好きということが全然理解できない。っていうかわかんない。
嘘だったりする?いやでも赤葦くんがこんな真剣な顔して嘘つくわけねえやん…。
「 聞こえなかったの?好きだよ 」
『 わかってる!聞こえてる!…けど、 』
主張強めすぎないか赤葦くんよ。
なんで私なの?という言葉は飲み込んだ。
赤葦くんが好いてくれてるのに、その言葉は失礼かなと思ったから。
『 私のどこが好きなの? 』
ほっぺをかきながらそう尋ねると、赤葦くんはぽっと頬を染めた。
その反応からしてもう……マジもんですやん………。
「 初めて見たときは、可愛いって思っただけ。
けど照れてる時の顔とか、焦ってる声とか、色々知るうちに好きになった。 」
確信のついた私の耳に入る赤葦くんの好意。
照れてる顔とか焦ってる声が好きって……ドS?(一旦黙れ)
なんて思いながらも私まで頰を赤く染めてしまう。だって告白シーンだよ?
だがしかし。
固く決めながら赤葦くんの目を見る。
『 ごめん、赤葦くんの気持ちには応えられない。 』
「 ……… 」
『 赤葦くんみたいな素敵な人から好きって言われて、とっても嬉しかったよ。ありがとう。
私みたいなのより上の女性に、今度は言ってあげてね。 』
そう言って笑うと、赤葦くんがは私の目を真剣な瞳で見つめた。
「 じゃあこの合宿中だけ…好きでいていい? 」
………………………んんんん。
これは、、なんて答えたらええんや、、
いいよ!って言ってもなんか好かれたいみたいな感じだし、ダメだよなんて感じ悪すぎる。
首をめちゃくちゃひねりながら考えた結果、赤葦くんがそれは決めな!という思考放棄に方向で落ち着いた。
『 んー………それは赤葦くんが決めていいよ! 』
「 まるなげかよ… 」
赤葦くんの呆れた返事に微笑んでから、私は一足先にみんなの元へ走った。
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告白シーンって本当にどう書けばいいのか一生悩む
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あーちゃん(プロフ) - 54話、新幹線が横だったからとありますが、新幹線で、席が隣だったからと表記した方が分かりやすいのと参加した合宿全て、烏野は学校のバスで送迎されていたと思ったんですけど。 (2022年6月3日 18時) (レス) @page6 id: 16452ca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと(プロフ) - あぁ、今までで一番面白かったです!!!!夢主の性格も影山の感じも全てがいい感じで、もう最っ高でした!!完結ありがとうございます!! (2021年3月31日 11時) (レス) id: c0798800c5 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鳥(プロフ) - 完結おめでとうございますー!一部からギャグ恋愛面白かったです! (2020年10月24日 23時) (レス) id: 99af87c35a (このIDを非表示/違反報告)
りんご - あああああ!!影山....カッコいい 赤葦の小説を読みたいという自分もいる...! (2020年8月30日 1時) (レス) id: c401b07093 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - ぶりっ子の作品をきっかけにぽむりんこむ様の作品にどハマりしました。。読んでて思ったんですが、主さんの赤葦くん最高すぎます(死)そして影山くん可愛過ぎます、、!私も匂い嗅ぎたいああああ、、笑いも胸きゅんもあって楽しいです!これからも頑張ってください! (2020年8月5日 11時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2020年6月13日 17時